こんにちは、横浜のきくな湯田眼科です。
突然ですが、皆さんは急性緑内障発作をご存じでしょうか?
白内障の説明をしているのに急に緑内障の話しで戸惑っている方は多いと思います。
急性緑内障とは目の中の圧力が急激に高くなることで、目の神経が障害される病気です。
慢性の緑内障とは異なり、今まで目に病気がない方に急に起こり、急いで治療を行わなければ失明へとつながる恐れがある怖い病気です。
病気の発症原因は白内障です。白内障がある方に全員に起こるわけではなく、遠視が強い人に起こりやすいとされています。
急性緑内障発作のメカニズム
目の中には常に水が流れているが、その目の外へ流れる道が水晶体の横にあります。
遠視が強い方は近視がある方に比べ道が狭くなっています。
白内障が進むと、水晶体が濁るだけでなく膨張しますが、膨張した水晶体によりこの道がより狭くなってしまいます。
近視がある方では道が元々広いため問題にはなりませんが、遠視の方は道が完全に詰まってしまうことがあります。
これにより目の中の水のはけ口がなくなってしまうために、目の中の圧力が急激に上昇し、目の中で最も弱い視神経に負担がかかり障害されます。
これが急性緑内障発作です。
急性緑内障発作が起こりやすいタイミング
急性緑内障発作は
①暗いところで本を読む
②睡眠薬を飲んだ時
③抗精神薬を飲んだ時
があげられます。これらは目の中の水の通りを悪くする可能性があるためです。
また、
④体調が悪い時
体調が悪いと白内障が進むために緑内障発作を起こすことがあります。
急性緑内障発作の症状
目の痛み、頭痛、吐き気、充血、目のかすみ
これらは必ず起こります。
眼科医ならば診断は容易ですが、頭痛や吐き気が全面にでたために眼科医以外が診断した場合は発見が遅れる場合があります。
気になる症状がありましたら、当院までご相談ください。