「マイボーム腺」とは、まぶたの縁 (まつ毛の根元の内側) にある皮脂腺で、涙の質を保つ役割があります。
このマイボーム腺に炎症が起こると、「麦粒腫 (ばくりゅうしゅ) 」や「霰粒腫 (さんりゅうしゅ) 」が発生します。
麦粒腫と霰粒腫は俗に「ものもらい」と呼ばれることがあります。
「脂腺癌」はマイボーム腺に発生する悪性腫瘍です。
マイボーム腺
「マイボーム腺」は、まつ毛の根元付近 (まぶたの内側) にある分泌腺です。
この腺からは、目の表面を保護し、涙の蒸発を防ぐ脂 (油分) が分泌されます。
マイボーム腺は、上下のまぶたのまつ毛の生え際に沿ってそれぞれ約30個ずつ存在する皮脂腺です。
麦粒腫 (ばくりゅうしゅ)
まぶたの縁にあるマイボーム腺に細菌が感染して炎症を起こしている状態です。
目をこするなどしてマイボーム腺に傷がつき、そこから細菌が感染して発症します。
軽度であれば自然に治ることもあります。しかし、赤みや腫れが強いまま放置すると皮膚に傷跡が残る可能性があります。
自分で膿をつぶすと、より傷が残りやすくなるため避けましょう。
また、市販の洗眼薬 (アイボンなど) では改善しません。
麦粒腫が疑われる場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。
霰粒腫 (さんりゅうしゅ)
マイボーム腺が詰まり、慢性的な炎症が起こることで、まぶたにしこり (腫瘤) ができる病気です。
霰粒腫は自然に小さくなったり、治ることもあります。
ご自身で改善を図りたい場合は、以下の方法が効果的です。
ただし、赤みが強い場合は炎症が悪化している可能性があるため、自己処置で悪化することもあります。
その場合は必ず眼科を受診してください。
また、まれに「脂腺癌 (しせんがん) 」という、霰粒腫に似た悪性腫瘍の可能性もあるため、しこりが大きくなる場合や治りにくい場合は注意が必要です。
「ものもらい (麦粒腫) 」や「霰粒腫」など、まぶたの腫れやしこりに対して、点眼治療から切開・手術まで幅広く対応し、早期の回復をサポートします。
まぶたに違和感や腫れを感じた際は、お気軽にご相談ください。
「脂腺癌」はマイボーム腺に発生する癌です。
脂腺癌の初期症状は霰粒腫と非常に似ており、区別が難しいのが特徴です。
一般的に40歳以上で発症します。
霰粒腫と似た症状が現れます。
脂腺癌は手術で完全に取り除く必要があります。
また、リンパ節に転移しやすいため、専門的な施設での治療が必要です。
よくあるご質問
「ものもらい」「霰粒腫」「麦粒腫」は、眼科を受診しましょう。
体質によっては、霰粒腫や麦粒腫を繰り返すことがあります。
原因としては、目をこする癖や、不規則な食生活、ストレスによるホルモンバランスの乱れなどが考えられます。
繰り返さないためには、
・目をこすらないよう注意すること
・栄養バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
また、慢性的な目のかゆみがある場合は、結膜炎が関係している可能性もあるため、眼科での治療を受けましょう。
ものもらい、霰粒腫、麦粒腫は、人にうつることはありません。
コンタクトレンズの使用は可能ですが、目の赤みや腫れが強い場合は控えた方がよいでしょう。
手術には、まぶたの裏から行う方法と表から行う方法の2つがあります。
裏から行う方法では、切開がまぶたの内側になるため、外から見える跡は残りません。
表から行う方法でも、跡が残ることはほとんどありませんが、ごくわずかに目立つ可能性はあります。
ただし、まぶたのしわの中に隠れるため、目立つことはほとんどありません。
それよりも、病気を放置して膿がたまる、または皮膚が破れてしまうと、その結果として跡が残りやすくなります。
手術後は、通常それほど腫れません。
手術の翌日には、眼帯を外すことができます。
手術後、すぐに仕事や学校に行くことができます。
ただし、手術後は翌日まで眼帯をつけていただく必要があります。
ものもらい、霰粒腫、麦粒腫が治った後にしこりが残ることがあります。
自然に治ることもありますが、数ヶ月経っても大きさが変わらない場合は、改善が期待できないため、手術で取り除く必要があります。
ご自身で潰すと傷跡が残る可能性があるため、やめましょう。

きくな湯田眼科
院長
センター北しみずアイクリニック
理事
妙蓮寺眼科
非常勤