概要

「硝子体」とは、目の中にあるゼリー状の組織で、クッションのような役割を果たします。
「網膜」は、光を感じる組織で、カメラのフィルムのような役割を担います。
「黄斑」は、網膜の中心部分にあり、色の識別や細かい文字を読むことができます。
網膜や黄斑の病気に対しては、「硝子体手術」を行います。
硝子体手術が必要な病気
  • 黄斑上膜
  • 眼内炎
  • 黄斑円孔
  • 飛蚊症など
  • 網膜剥離

きくな湯田眼科・
センター北しみずアイクリニックの特徴

高度な技術で即日対応

黄斑上膜、黄斑円孔、飛蚊症はもちろん、網膜剥離や眼内炎などの難易度の高い硝子体手術にも、即日対応で治療を行っています。
迅速かつ確実な治療で、患者様の不安を最小限に抑えます。

負担の少ない手術

短時間で負担の少ない手術がご提供できます。
笑気麻酔を使えば、痛みや不安を大きく和らげることができます。

手術後のうつぶせ姿勢制限を
最小限に

網膜剥離や黄斑円孔の手術後、通常は長時間のうつぶせ安静が求められますが、当院では最短30分で済む姿勢制限を提供。

解説医師

院長

湯田 健太郎 Kentaro Yuda

ゆだ けんたろう

専門

網膜硝子体手術・白内障手術・ICL手術

総手術件数15,000件以上

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硝子体(しょうしたい)とは

目の中には、「硝子体」と呼ばれるゼリー状のコラーゲン組織が満たされています。

硝子体はクッションのような役割を持ち、目に加わる衝撃を和らげます。

硝子体

網膜(もうまく)と黄斑(おうはん)

「網膜」は、光を感じる組織で、カメラのフィルムに相当します。

「黄斑」は、網膜の中心部分で、他の部位よりも高い視覚機能を持ち、色を識別したり、細かい文字を読んだりすることができます。

網膜は眼底全般 黄斑は網膜の中心部

硝子体手術とは

網膜や黄斑の病気を治療するための手術です。

網膜や黄斑の処置を行う前に、まず硝子体を取り除きます。

硝子体を残したままにすると、手術後に濁ることがあったり、硝子体が網膜を引っ張ることで網膜剥離を引き起こす可能性があります。

硝子体手術

硝子体手術が必要な目の病気

黄斑上膜おうはんじょうまく

病気について

黄斑に膜ができる病気です。
自然に治ることはほとんどありません。

自覚症状

視力の低下や、物がゆがんで見える症状が現れます。

手術内容

黄斑にできた膜を取り除きます。

黄斑上膜について詳しくはこちら
黄斑上膜によって厚くなった黄斑
黄斑上膜によって厚くなった黄斑

黄斑円孔おうはんえんこう

病気について

黄斑に穴が開いてしまう病気です。
発症から時間が経つと、黄斑円孔は治りにくくなります。1)

自覚症状

視界の中心が見えづらくなります。

手術内容

目の中にガスを注入し、黄斑の穴を閉じます。

黄斑円孔について詳しくはこちら

引用 1) Outcomes of macular hole surgery: implications for surgical management and clinical governance
Jaycock et al. Eye (Lond). 2005 Aug;19(8):879-84.

黄斑円孔

当院では At Our Clinic

黄斑円孔は、時間が経つと治りにくくなるため、
発症から1カ月以内に手術を行っています。

飛蚊症ひぶんしょう
硝子体混濁しょうしたいこんだく

病気について

「硝子体混濁」とは、眼の中にある透明なゼリー状の組織 (硝子体) に濁りが生じた状態を指します。
この濁りによって、目の前に小さなゴミや虫のようなものが見える症状が「飛蚊症」です。

自覚症状

黒い点やアメーバのようなものが視界に浮かんで見えます。

白くてふわふわしたものが目の中を漂って見えます。

視界がかすんだり、見えにくく感じることがあります。

手術内容

硝子体に生じた濁りを取り除く手術 (硝子体手術) を行います。

飛蚊症・硝子体混濁について詳しくはこちら

当院では At Our Clinic

飛蚊症に対する手術を積極的に行っております。
飛蚊症の症状でお困りの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

網膜剥離もうまくはくり

病気について

「網膜剥離」とは、目の奥にある網膜が眼球の壁から剥がれてしまう病気です。

進行が非常に早く、早い場合には1週間以内に網膜全体が剥がれてしまうこともあります。

放置すると失明に至る可能性が高いため、早急な手術が必要です。

自覚症状

剥がれた部分は、黒く見えなくなります。

見えない範囲は視界の端から始まり、進行とともに中心部へ広がっていきます。

手術内容

網膜の下にたまった液体 (網膜下液) を取り除き、目の中に医療用のガスを注入して、網膜を元の位置に押し戻して固定します。

網膜剥離について詳しくはこちら

当院では At Our Clinic

網膜剥離に対する専門的な手術を迅速に対応しております。
失明を防ぐため、早期の治療が重要です。
お困りの際は、ぜひご相談ください。

硝子体出血しょうしたいしゅっけつ

病気について

「硝子体出血」とは、目の中にある硝子体というゼリー状の組織の中で出血が起こる状態です。出血の原因としては以下の病気が考えられます。

  • 糖尿病網膜症
  • 網膜静脈閉塞症
  • 網膜剥離
  • 加齢黄斑変性症
  • 網膜裂孔

出血量や原因となる病気に応じて、硝子体手術を検討します。

原因が不明な場合、網膜剥離の可能性が考えられるため、早急な手術が必要です

自覚症状

少量の出血では、黒いゴミのようなものが見えることがあります。

出血量が多い場合、視界が「墨を流したように」ぼやけ、見えづらくなることがあります。

眼内炎

病気について

「眼内炎」とは、目の内部に細菌や真菌などの感染が発生し、強い炎症を引き起こす疾患です。

自覚症状

  • 視界がぼやけ、ものが見えづらくなる
  • 目のかすみ
  • 目の痛み
  • 目の充血

手術内容

硝子体を徹底的に除去し、抗生物質を用いて目の中を徹底的に洗浄します。
感染源を徹底的に取り除き、最短での回復を目指します。

白内障手術の合併症 水晶体落下

水晶体落下とは

「白内障」とは、目の中にある水晶体が濁り、視力が低下する病気です。

白内障手術では、濁った水晶体を取り除きますが、手術中に水晶体が硝子体側に落ちてしまうことがあります。

これが「水晶体落下」です。

自覚症状

  • 視界がぼやけ、ものが見えづらくなる
  • 目のかすみ
  • 目の痛み
  • 目の充血

手術内容

水晶体が硝子体に落ちた場合、その水晶体を取り除くための手術を行います。

硝子体手術内容

白目に、「トロカールカニューラ」と呼ばれる器具を挿入し、
手術に必要な出し入れを行います。

トロカールカニューラ

硝子体カッターを使用して硝子体を取り除き、
その後、「眼内灌流液」と呼ばれる液体で硝子体の代わりに置き換えます。

眼内灌流液

各症状に応じて、適切な手術を進めていきます。
その後、「眼内灌流液」と呼ばれる液体で硝子体の代わりに置き換えます。

黄斑上膜

黄斑上に形成された膜を、「鑷子」という細いピンセットを用いて慎重に取り除きます。

黄斑上膜の手術についてはこちら
黄斑上膜

黄斑円孔

黄斑上に存在する「内境界膜」と呼ばれる生理的な膜を慎重に取り除きます。

その後、眼内灌流液を空気で置き換えます。

空気の圧力によって、黄斑円孔が閉鎖され、治癒が促進されます。

黄斑円孔の手術についてはこちら

網膜剥離

眼内灌流液を空気に置き換え、網膜の下に溜まった水を取り除き、網膜を元の位置に戻します。

その後、再剥離しないように、網膜裂孔周囲にレーザーを照射して、網膜の固定を強化します。

網膜剥離の手術についてはこちら
黄斑円孔と網膜剥離の手術では、治療を効果的に進めるため、目の中に空気を注入します

眼内炎

抗生物質を含んだ眼内灌流液で、目の中を徹底的に洗浄します。

抗生物質で目の中を洗浄します。

水晶体落下

落ちている水晶体を取り除きます。

目の中に落ちている水晶体

飛蚊症 硝子体混濁

追加処置は行いません。

飛蚊症の手術についてはこちら

トロカールカニューラをすべて取り除き、
その後、傷口を丁寧に閉じます。

硝子体手術のデメリット・合併症について
後悔しないために知っておくべきこと

硝子体手術は、手術器具や術式の進化により、安全性が向上し、侵襲が少ない手術となりました。

それでも、合併症を完全に避けることはできません。

「やらなければよかった」「失敗した」と感じることがないよう、手術を受ける前に、硝子体手術のデメリットや合併症について十分に理解しておくことが大切です。

白内障

「白内障」は、目のレンズである「水晶体」が濁り、視力が低下する病気です。

白内障手術を受けている方には問題ありませんが、手術を受けていない方の場合、硝子体手術後に白内障が発症することがあります。

白内障が進行すると、視界がぼやけたり、近視が進行することがあります。

進行した場合は、白内障手術を行います。

黄斑上膜

網膜剥離や硝子体出血の術後に、黄斑上膜が発症することがあります。

目の違和感や充血

手術後に、充血や出血、ゴロゴロ感などの違和感が現れることがあります。

これらの症状は通常、自然に回復します。

重度な合併症

稀に発生する重度な合併症として、以下のようなものがあります。

眼内炎:目の中に細菌が侵入し、炎症を引き起こす病気

網膜剥離:網膜が目の壁から剥がれる病気

駆逐性出血:目の壁で起こる強い出血

目の表面から出血が見えることはありません。

手術後の目の表面に見える出血は、通常心配はありません。

これらは非常にまれな合併症ですが、失明につながる可能性があるため、
発症した場合は緊急手術が必要となることがあります。

黄斑円孔、網膜剥離の手術後の姿勢制限

黄斑円孔や網膜剥離の手術後、1週間は仰向けにならないようにする必要があります。

仰向けになると、目の中に注入した空気が網膜から離れてしまい、治療効果が得られなくなります。

飛行機の利用制限

黄斑円孔や網膜剥離の手術後、1ヶ月間は飛行機に乗ることができません。

高所では気圧差によって空気やガスが膨張し、目に障害を引き起こす可能性があります。

手術費用・価格・値段

手術費用は、病気の種類や治療内容によって異なります。

黄斑上膜の手術費用については、こちらをご確認ください。

その他の費用については、治療を受ける医療施設に直接お問い合わせください。

手術給付金・生命保険について

生命保険に加入している方が硝子体手術を受けた場合、給付金を受け取ることができる場合があります。

給付金を受けるためには、保険会社に手術名を伝える必要があります。

手術名については、治療を受ける医療施設にご確認ください。

医療費控除について

医療費控除は、確定申告を行う際に申告することで、支払った医療費の一部が税金として払い戻される制度です。

硝子体手術は、医療費控除の対象となります。

※年末調整では、医療費控除を申告することはできません。

高額療養費について

高額療養費は、医療の自己負担額が一定の限度額を超えた場合、その超過分が返金される制度です。

限度額は、年齢や所得金額によって異なります。

横浜市の高額療養費支給制度については、こちらをご確認ください。

横浜市の高額療養費支給制度

執刀医について

きくな湯田眼科
センター北しみずアイクリニック
硝子体手術主任医師
院長 湯田 健太郎

専門

白内障手術・ICL手術・網膜硝子体手術
総手術件数は15,000件以上
日本大学では大学院生の指導にもあたっています。

経歴

  • 2006年
    浜松医科大学医学部医学科卒業
  • 2012年
    東京大学大学院 医学系研究科外科学専攻博士課程修了
  • 2014~2018年
    横浜南共済病院 医長
  • 2018~2019年
    横浜市立大学附属病院眼科 特任講師
  • 2019年~2021年
    ハーバード医科大学 リサーチフェロー
  • 2021年
    きくな湯田眼科 副院長
    横浜市立大学附属病院眼科 客員講師
  • 2023年
    日本大学板橋病院眼科 兼任講師
  • 2025年
    センター北しみずアイクリニック 理事