ICLとIPCLどっちがいい?
費用・安全性・性能を徹底比較
Implantable Collamer Lens VS Implantable Phakic Contact Lens

失敗しない近視矯正レンズの選び方

概要

近視矯正手術で使用されるレンズには、以下の3種類があります。
  • ICL (Implantable Collamer Lens) - STAAR社 (アメリカ)
  • IPCL (Implantable Phakic Contact Lens) - EyeOL社 (イギリス)
  • アイクリル - Biotech社 (スイス)
これらのレンズは、見え方やハロー・グレア (光のにじみ) に大きな違いはありません。
ICLは手術費用がやや高額ですが、レンズの納期が約2週間と短いため、早期の手術が可能です。
IPCLは手術費用を抑えることができますが、レンズの納期に約2か月かかるため、手術までにお時間をいただく場合があります。
ICLとIPCLは、どちらも国内承認を得ていますが、アイクリルには国内承認がありません。
IPCLには老眼治療が可能な多焦点レンズがありますが、ICLには多焦点レンズは存在しません。
多焦点IPCLについて詳しくはこちら
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ICLとIPCL

アイクリルについては、レンズ費用がIPCLよりも高額であり、さらに国内承認がないため、当院では採用しておりません。

ここでは、ICLとIPCLについて解説いたします。

STAAR社のICL (Implantable Collamer Lens) レンズ

製品名

アイシーエルKS-Aquaport
モデル名 : EVO+
近視用 : VICM5
近視性乱視用 : VTICM5

材質

ICLは、コラマーというSTAAR社オリジナルの材質で作られています。
コラマーはコラーゲンとハイドロキシエチルメタクリートを組み合わせたもので、生体適合性が良好で、汚れが付着しにくい特性を持ちます。
また、柔軟性があり、眼内から簡単に取り除けるのが特徴です。

レンズ設計

レンズは、中心部の光学部と周辺の支持部に分かれています。
レンズの中心部には白内障や緑内障を予防するための穴が1つ設けられています。
支持部は4点で構成されており、これによりレンズが安定します。
レンズの全長は、目の大きさに合わせて12.1㎜ 、12.6㎜ 、13.2㎜ 、13.7㎜ の4種類から選べます。光学部の大きさは6.1㎜ です。
大きな光学部径により、夜間の光のにじみ (グレアやハロー) が少なくなるとされています。
2016年に光学部径が大きなものに改良されました。

使用実績

1993年にヨーロッパで初めて使用され、1997年にはEUでCEマークを取得。
2005年にはアメリカFDA、2010年には日本で承認されています。
STAAR社は、近視矯正治療の眼内コンタクトレンズとして、日本で初めて国内承認を得た企業です。
現在、75か国以上で販売され、使用実績は200万枚を超えています。

遠視矯正

ICLは通常、近視や乱視の矯正に使用されますが、遠視の矯正にも対応可能です。
遠視用ICLでは、レンズに穴がないため、手術前にレーザーで虹彩に穴をあける必要があります。

老眼矯正

ICLは、老眼治療には使用できません。

レンズの発注から到着までの期間

STAAR社はアメリカ・カリフォルニアに本社があり、日本にも支店があります。
国内に在庫があるため、レンズは発注からおおよそ2週間程度で使用可能です。
ただし、近視や乱視が強い場合など特注レンズを使用する場合は、1か月程度かかることがあります。

EyeOL社のIPCL (Implantable Phakic Contact Lens)

製品名

近視用 : IPCL V2.0
近視性乱視用 : Toric IPCL V2.0

材質

ハイブリッド親水性アクリルでできています。
STAAR社のICLと同様に生体適合性が良く、汚れも付着しにくい特性があります。
柔らかい材質のために、眼内から取り除くことも容易です。

レンズ設計

白内障や緑内障を予防するための穴が7つあり、支持部は6点で構成されています。
支持部を含めたレンズの全長は11.0~14.0㎜ まで13種類のサイズがあり、光学部の大きさは6.6~7.5㎜ となっています。

使用実績

2010年にEUで安全基準条件を満たすことを証明するCEマークを取得、2014年に最初のモデルが販売されました。
2017年にレンズの中心に穴があるV2.0が販売されました。
40か国以上で販売され、10万枚を超える使用実績があります。
2025年以降に国内承認が得られています。

遠視矯正

IPCLは遠視を矯正することもできます。
STAAR社のICLとは異なり、レンズに穴があるため、手術前にレーザーで虹彩に穴をあける必要はありません。

老眼矯正

IPCLには、近視や遠視を矯正する通常の (単焦点) タイプのレンズに加え、ピントを3か所に合わせた多焦点IPCLもあります。
多焦点IPCLは、ピントのバリエーションとして7種類あり、目元から25~100㎝ までカスタマイズできます。欠点として、ハロー、グレアが通常のIPCLやICLと比べて強いことや、光が分散するために見え方の質がやや劣る傾向があります。
また、レンズ費用もやや高額となります。

多焦点IPCLについて詳しくはこちら

レンズの発注から到着までの期間

日本国内に在庫がないため、発注からクリニックにレンズが到着するまでに2か月ほどかかります。

ICLとIPCLのまとめ

レンズ Implantable Collamer Lens
(ICL)
Implantable Phakic Contact Lens
(IPCL)
製品名 アイシーエルKS-Aquaport IPCL V2.0
メーカー STAAR Surgical EyeOL
本社 アメリカ イギリス
日本国内の支店 あり なし
国内在庫 あり なし
CEマーク 1997年 承認 2010年 承認
FDA承認 2005年 承認 なし
国内承認 2010年 承認 2025年 承認
販売されている国 75か国 40か国
使用実績 200万枚 10万枚
レンズサイズ 4種類 13種類
素材 コラマー ハイブリッド親水アクリル
レンズ支持部 4点 6点
レンズの穴 1点 7点
光学部径 最大 6.1㎜ 最大 6.6㎜
遠視矯正 あり (穴がないためレーザー治療が必要) あり (穴あり)
老眼矯正 なし あり
発注から到着まで 2週間 2か月
費用 61.6万~ 48万~

手術費用・価格・値段

単焦点 IPCL ±5.5D以内

乱視なし

片眼

両眼

247,500円(税込)

495,000円(税込)

乱視あり

片眼

両眼

264,000円(税込)

528,000円(税込)

単焦点 IPCL ±6.0D以上

乱視なし

片眼

両眼

269,500円(税込)

539,000円(税込)

乱視あり

片眼

両眼

280,500円(税込)

572,000円(税込)

3焦点老眼用 IPCL

乱視なし

片眼

両眼

319,000円(税込)

638,000円(税込)

乱視あり

片眼

両眼

352,000円(税込)

704,000円(税込)

単焦点 ICL(STAAR社)

乱視なし

片眼

両眼

308,000円(税込)

616,000円(税込)

乱視あり

片眼

両眼

346,500円(税込)

693,000円(税込)

オプション

笑気麻酔

11,000円(税込)

診察範囲
ICL/IPCL治療は自由診療です。
手術費用には、手術、術後診察(術翌日または翌々日・1週間・1か月)
投薬(点眼・内服薬)、保護用メガネの料金が含まれています。
※該当手術に関連のない診察については含みません。

執刀医について

湯田 健太郎
湯田 健太郎
きくな湯田眼科
院長 湯田 健太郎

専門

白内障手術・ICL手術・網膜硝子体手術

経歴

2006年に浜松医科大学を卒業後、東京大学眼科で博士課程を修了しました。
関東労災病院や横浜南共済病院など、複数の医療機関で勤務してきました。
横浜市立大学附属病院では特任講師として手術を専任で担当し、2019年から2021年まではハーバード大学医学部でリサーチフェローとして勤務しました。

現在は、きくな湯田眼科副院長を務めています。

ICL手術をはじめ、白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術に至るまで、幅広い前眼部および眼科全般の手術を手がけ、これまでに15,000件以上の執刀実績を誇ります。

自身もICL手術を受けた経験があり、その体験に基づいた的確で親身なカウンセリングには高い評価を受けています。

また、医療従事者を含む多くの患者様に対しても執刀を行っており、その確かな技術と豊富な知識で信頼を築き上げています。

清水 俊輝
センター北しみずアイクリニック
清水 俊輝

専門

白内障手術・ICL手術・角膜移植

所属

センター北しみずアイクリニック

院長

きくな湯田眼科

非常勤医師

日本大学

兼任講師

経歴

  • 2012年
    琉球大学医学部卒業
  • 2014年
    琉球大学眼科入局
  • 2016年
    横浜市立大学眼科入局、横浜南共済病院眼科
  • 2019年
    日本大学医学部視覚科学系眼科学分野で研究に従事
  • 2020年
    横浜市立大学眼科角膜専門外来、日本大学板橋病院角膜外来

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術においては、卓越した技術と深い専門知識を誇り、数多くの患者様に最先端の視力矯正を提供してきました。

白内障手術をはじめ、神奈川県内でも限られた名医のみが執刀を許される高度な角膜移植手術に至るまで、前眼部の難易度の高い手術を精緻な技術でこなす、類まれな眼科医として広く認識されています。

医療の最前線で活躍し、常に新たな治療法を追求し続ける姿勢は、患者様の信頼を集め続けています。