インテンシティは、
遠くも近くも自然に見えると話題の"5焦点"眼内レンズです。
従来の多焦点レンズと何が違うのか
――その実力に迫ります。
インテンシティは、世界初の5焦点眼内レンズです。
従来の多焦点眼内レンズでは見えにくかった約1メートルの距離も、より鮮明に見ることができます。
手術費用が高額になる点が挙げられます。
3焦点眼内レンズと同程度とされています。
3焦点眼内レンズよりも少ないと報告されています。
インテンシティは、世界で唯一の5焦点眼内レンズです。
従来の3焦点眼内レンズをさらに進化させ、より多くの距離にピントを合わせることができる多焦点眼内レンズとして開発されました。
インテンシティは、以下の5つの距離に焦点を持っています。
これにより、日常生活で使うさまざまな距離に対応しやすくなり、眼鏡への依存を減らすことが期待されます。
インテンシティは、イスラエルのHanita Lenses社により開発され、2021年に発売されました。
Hanita社は高品質な眼内レンズ製造で知られるメーカーです。
多焦点眼内レンズには以下の3つのタイプがあります。
インテンシティはこの中でも「回折型」に分類されます。
回折型レンズは、近くのものがより見やすくなる設計になっており、
読書やスマートフォン操作など手元の作業に強いメリットがあります。
現在、国内で広く使用されている多焦点眼内レンズには、以下のような製品があります。
これらはいずれも、近方から遠方まで眼鏡なしで見えるよう設計された高性能な多焦点眼内レンズです。
しかし、これらのレンズには共通した課題があります。
それは「1メートル前後の中間距離」でピントがやや合いづらいことです。
インテンシティ(Intensity)は、世界初の5焦点眼内レンズとして開発され、従来の3焦点レンズの進化系にあたります。
このレンズは、40cm ・ 60cm ・ 80cm ・ 133cm ・遠方という5つの距離に焦点を持ち、特に中間距離である80cm および133cm にもしっかりピントが合うように設計されています。
その結果、読書・スマートフォン・デスクワーク・会話・運転など、
日常生活で頻繁に使用するすべての距離をカバーする視機能を実現しています。
同じ3焦点眼内レンズであるファインビジョン(FineVision)との比較研究では、以下のような結果が報告されています1)
引用 1) Bellucci et al. J Refract Surg. 2024 Sep;40(9):e604-e613.
世界初の5焦点多焦点眼内レンズ「インテンシティ」に対応しています。
遠方から近方まで、より自然でスムーズな見え方を実現する革新的なレンズで、白内障手術後の見え方にこだわりたい方におすすめです。
コントラスト感度とは、「見え方の質」を表す指標で、物の輪郭や色の違いをどれだけはっきりと認識できるかを示しています。
このコントラスト感度が低下すると、全体的にぼんやりとした見え方になり、クリアさが損なわれます。
コントラスト感度の低下は、インテンシティに限らず、すべての多焦点眼内レンズで共通して起こり得る現象です。
特に、目に大きな異常がない方では問題にならないことが多いですが、緑内障や角膜疾患など、白内障以外の病気をお持ちの方では、遠くも近くも見えにくくなる可能性があります。
そのため、多焦点眼内レンズを検討する際には、コントラスト感度への影響を理解した上で、眼の全体的な状態を評価することが重要です。
「ハロー・グレア」とは、夜間の光がにじんだり、まぶしく見えたり、光の周囲に輪っかのようなものが見える現象です。
たとえば、夜道で車のヘッドライトが眩しく感じたり、街灯がぼやけて見えるといった症状が挙げられます。
この現象は、多焦点眼内レンズの光の分散構造によって起こるもので、インテンシティを含め、ほとんどの多焦点眼内レンズで見られる共通の副作用です。
多くの場合、術後数ヶ月で慣れて気にならなくなることが多いですが、個人差があり、夜間運転や暗い場所での作業が多い方は、慎重な検討が必要です。
特に、夜の見え方を重視される方は、手術前にこの点を十分理解し、医師とよく相談することが大切です。
インテンシティは、保険診療の対象ではなく、公的医療保険(健康保険)や選定療養制度の適用も受けられない自由診療の眼内レンズです。
そのため、レンズそのものの費用に加えて、手術や術前検査、術後のフォローアップも含めた全額が自己負担となります。
一般的な保険適用の単焦点眼内レンズと比べると、費用負担が大きくなります。
費用の詳細はクリニックや病院によって異なるため、事前に手術費用の内訳をしっかり確認し、ご自身のライフスタイルや経済的負担を踏まえて検討することが大切です。
MTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数)とは、眼内レンズの「解像度」や「鮮明さ」を評価するための指標の一つです。
レンズを通してどれだけ細かい模様や線をはっきり識別できるかを、特殊な機械で測定した数値です。
一部の研究では、インテンシティのMTFは従来の3焦点眼内レンズに比べてやや劣ると報告されています。1)
ただし、MTFはあくまで実験的な測定値であり、実際の見え方や日常生活での見やすさとは必ずしも一致しません。
実際には、インテンシティのコントラスト感度(見え方の質)は3焦点レンズとほぼ同等であることも確認されており、手元から中間距離までの見やすさはむしろ優れているという報告もあります。
そのため、MTFの数値だけでレンズの性能を評価する必要はなく、ご自身の生活スタイルや見たい距離に合わせて適切なレンズを選ぶことが大切です。
引用 1) Bellucci et al. J Refract Surg. 2024 Sep;40(9):e604-e613.
きくな湯田眼科では、患者様が選択された多焦点眼内レンズがご自身に合わない場合、レンズ費用を返金し、別のレンズに交換することを行っております。
この制度は、患者様の満足度を最優先に考えた対応となっております。
ただし、インテンシティという特定の多焦点眼内レンズに関しては、当院の返金制度の対象外となっております。
インテンシティレンズはその特性上、返金対応が難しいため、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
レンズの選択について不安な点がございましたら、術前に十分にご相談いただけますと幸いです。
インテンシティは、非常に高い評判を得ている多焦点眼内レンズの一つです。
特に、5焦点レンズとして設計されており、他の多焦点眼内レンズに比べて、視界がよりスムーズで、距離による見えづらさの訴えが少ないという特徴があります。
患者様からのフィードバックでは、特定の距離で視界がぼやけることが少なく、快適な視力を実現しているとの声が多いです。
さらに、インテンシティはハローやグレア(光源周囲のにじみ)に関する訴えも少なく、コントラスト感度についても非常に良好な結果が報告されています。実際、コントラスト感度に関しては、3焦点レンズと同等のパフォーマンスを提供している印象です。
ただし、いくつかの注意点もあります。
従来の多焦点眼内レンズと比較すると、コントラスト感度の低下やハロー・グレアの発生は軽減されていますが、完全にゼロではありません。
これらの現象が完全に消失するわけではなく、特に夜間や光源の強い環境では若干の違和感を感じる場合があることをご理解いただくことが重要です。


インテンシティは、日常生活においてあらゆる距離でピントが合うように設計されており、近くから遠くまで幅広い距離で快適な視界を提供します。
そのため、幅広い視覚ニーズをカバーすることができ、特に多焦点レンズを選ばれる方々にとって非常に人気があります。
ただし、患者様のニーズやご希望によっては、他のレンズの方が適している場合もあります。手術費用を抑えたい方や、目元からより近い距離を見たいという方には、別のレンズをご提案することがあります。
また、遠くをよりクリアに見たい方には、単焦点眼内レンズや焦点深度拡張型レンズが適している場合もあります。

きくな湯田眼科
院長
センター北しみずアイクリニック
理事
妙蓮寺眼科
非常勤