レイワン ギャラクシーとは?
AI搭載の次世代多焦点眼内レンズを
横浜のきくな湯田眼科が導入
RayOne Galaxy

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レイワン ギャラクシー(RayOneGalaxy)とは?

レイワン ギャラクシーはRayner社から発売された白内障手術で用いられる、新しい多焦点眼内レンズです。

RayOne Family

多焦点眼内レンズといえば、「回折型」「屈折型」「焦点深度拡張型(EDOF)」に分けられますが、レイワン ギャラクシーはこれらに当てはまらない新しいタイプ「スパイラル型」になります。

このレンズは、膨大な患者データを基に、独自のAIエンジンを用いてスパイラルの光学部が設計されています。

スパイラル構造

point

レイワン ギャラクシーの特徴

光のロスが極めて少ない

一般的な多焦点眼内レンズは、遠くから近くまで見える代わりに、光の一部が失われる「光のロス」が避けられません。
これが見え方のコントラスト低下や、視界の不明瞭さにつながることがあります。

レイワン ギャラクシーは、スパイラル状に連続的に変化する独自の光学構造を持ち、この設計により光の散乱が大幅に抑えられています。
その結果、従来の多焦点眼内レンズと比較して、光のロスが少なく、より明るくはっきりとした見え方が得られるのが特徴です。

異常光視症(ハロー・グレア)が少ない

異常光視症とは、夜間に車のヘッドライトなどがにじんで見えたり、光の輪(ハロー)やまぶしさ(グレア)を感じたりする現象です。
これは、レンズ表面や構造によって光が散乱することが原因です。

レイワン ギャラクシーは光の散乱を抑えた設計になっており、このような異常光視症のリスクが低減されています。

特に夜間運転や暗い場所での見え方に不安がある方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

一般的な3焦点レンズに比べて、
レイワン ギャラクシーはハロー・グレアが少なく、より快適な見え方を実現します。

遠方から近方まで、連続的にピントが合う

このレンズは、遠くを見る視力だけでなく、中間距離(約66cm)や近距離(約40cm)にも焦点が合いやすいのが特徴です。

実際に、ヨーロッパおよびニュージーランドの9施設で行われた臨床研究では、術後3か月の両眼裸眼視力(メガネなし)が

  • 遠方:1.0(logMAR -0.01)
  • 中間66cm:1.1(logMAR -0.04)
  • 近方40cm:0.9(logMAR 0.05)

と報告されており、優れた視力が得られることが示されています。

遠方 裸眼
N 単眼 N 両眼
1ヶ月 114 0.85 57 0.98
3ヶ月 50 0.91 25 1.02
中間(66cm) 裸眼
N 単眼 N 両眼
1ヶ月 106 0.87 53 0.98
3ヶ月 46 0.95 23 1.10
近方(40cm) 裸眼
N 単眼 N 両眼
1ヶ月 114 0.76 57 0.87
3ヶ月 50 0.78 25 0.89

レイワン ギャラクシーの両眼裸眼視力

1m の距離も見やすい設計

テクニス オデッセイやパンオプティクスなどの多焦点眼内レンズでは、1m 前後の距離が見えづらく感じる可能性があります。

レイワン ギャラクシーはこの「1m のピントの落ち込み」を補うように設計されており、中間距離での見やすさに優れている点も大きな魅力です。

術後3ヶ月の視力

logMARは低い数値ほど視力がよい

logMAR 視力
-0.1= 1.25
0 = 1
0.1= 0.8

レイワン ギャラクシーのデメリット
失敗・後悔しないためにも知っておくべきこと

費用が高額(自費診療)

レイワン ギャラクシーは国内での薬事承認をまだ受けていない多焦点眼内レンズです。
そのため、保険適用の対象外となり、レンズ代・手術費用を含めて全額自己負担(自由診療)となります。

費用面での負担は大きくなる可能性がありますので、手術を検討される際は事前によくご相談いただくことをおすすめします。

手元のピントがやや弱め

レイワン ギャラクシーを両眼に挿入した場合、40cm の手元視力は0.9と良好ですが、片眼では0.78程度にとどまります。

そのため、患者様によっては近くの見え方にやや物足りなさを感じることがあります。
必要に応じて、手元を見る際には老眼鏡などの補助が必要になる場合もあります。

手元をよりクリアに、眼鏡なしで見たい方は、ピントの位置を全体的に近くに調整する方法や、「回折型」の多焦点眼内レンズを検討するのも一つの選択肢です。

近方(40cm) 裸眼
N 単眼 N 両眼
1ヶ月 114 0.76 57 0.87
3ヶ月 50 0.78 25 0.89

レイワン ギャラクシーの手元の見え方は「回折型」多焦点眼内レンズと比べるとやや弱めか

臨床データがまだ少ない

レイワン ギャラクシーは比較的新しく開発されたレンズであり、国内外を問わず、長期的な臨床データや使用実績が他の多焦点レンズと比べると少ないのが現状です。

そのため、今後の研究や症例の蓄積によって評価がさらに確立されていくことが期待されています。

レンズ後面に粘弾性物質が残りやすい構造

眼内レンズの挿入時には、ヒアルロン酸などの「粘弾性物質」を使用して目の内部を保護しながらレンズを入れます。

手術の最後にはこの物質を丁寧に洗い流す必要がありますが、レイワン ギャラクシーはその構造上、レンズの後ろに粘弾性物質が残りやすい傾向があります。

もし粘弾性物質が完全に洗い流されないまま残ってしまうと、レンズが前方に移動し、予期せぬ「近視化」が起こる可能性があります。

術者がレンズの後方を数秒かけてしっかり洗浄すれば問題は起こりませんが、洗浄が不十分だった場合、後日、レーザーで水晶体嚢(レンズを包む袋)を切開して対応する処置が必要になることがあります。

レイワン ギャラクシーはこんな方におすすめ

レイワン ギャラクシーは、ハロー・グレアが少なく、遠方から約40cm の近距離まで、連続的に焦点を合わせることができる眼内レンズです。

特に、1m から50cm 程度の中間距離から近距離にかけての見え方に優れており、ピントの落ち込みが少ないのが特徴です。

そのため、パソコン作業など中間距離を見る機会が多いオフィスワーク中心の方に、とても適したレンズといえるでしょう。

当院では At Our Clinic

最新の技術を取り入れた眼内レンズをご希望の方にも、
より多様な選択肢をご提供できるよう、
RayOne Galaxyの取り扱いを行っております。

解説医師

湯田 健太郎
きくな湯田眼科
院長 湯田 健太郎

専門

網膜硝子体手術・白内障手術・ICL手術

所属

きくな湯田眼科

院長

センター北しみずアイクリニック

理事

妙蓮寺眼科

非常勤