保険適用の"プレミアムな単焦点レンズ"
遠くと中間距離をなめらかにつなぎ、自然な見え方を実現します。
保険診療の範囲で、ワンランク上の見え方を選べる時代へ。
クリアに見える。
通常の単焦点眼内レンズよりも中間距離や手元が見えやすい。
多焦点眼内レンズよりも視界がクリア。
ハローやグレア(光のにじみ)がほとんどない。
通常の単焦点眼内レンズと同じ手術費用で手術を受けることができる。
手元を見る際には、メガネが必要になることが多い。
通常の単焦点眼内レンズに比べて、視界のクリアさがごくわずかに劣る可能性がある。
テクニス アイハンスは、アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン社が開発した単焦点眼内レンズです。
通常の単焦点レンズで遠方にピントを合わせると、近くを見る際にはぼやけて見えにくくなります。
テクニス アイハンスは多焦点眼内レンズほどの焦点の幅はありませんが、ある程度の近方視も可能です。
たとえば、スマートフォンを手に持ち、肘を伸ばして最大限に離した位置であれば見ることができます。
一方で、肘を曲げて顔の近くにスマートフォンを近づけると、ピントが合わずぼやけて見えます。
| 医療機器承認番号 | 30300BZX00084000 |
|---|---|
| 販売名 | テクニス アイハンス VB Simplicity |
| 製品名(モデル) |
テクニス アイハンス オプティブルーSimplicity (モデル:DIB00V) |
| 形状 | 高次非球面 |
| 全長 | 13.0mm |
| 光学部直径 | 6.0mm |
| 材質 |
紫外線・紫色光吸収剤含有アクリル- メタクリル架橋共重合体 |
| 光学部デザイン | ProTEC360°シャープエッジデザイン |
| 支持部デザイン | Haptics offset from optic,Tri-FIXデザイン |
| 屈折率 | 1.47(35℃) |
| A定数 |
超音波式測定 118.8
光干渉式測定 119.3
|
| 度数範囲 | +6.0D~+33.0D(0.5D刻み) |
多焦点眼内レンズでは、まれに「コントラスト感度の低下」といった見え方の質に影響が出ることがあります。
これは、細かい陰影や薄暗い場所での視認性がやや劣る状態を指します。
しかし、テクニス アイハンスは単焦点レンズとして設計されており、コントラスト感度の低下はほとんどなく、通常の単焦点レンズと同等のクリアな見え方が得られます。
テクニス アイハンスは多焦点ではなく、あくまで単焦点レンズに分類されるため、健康保険が適用されます。
そのため、自費診療となる多焦点眼内レンズと比べて、費用負担を大幅に抑えることができます。
コストを重視しつつ、近方視力もある程度カバーしたい方に適した選択肢です。
「ハロー」とは、夜間のライトの周りに輪がかかったように見える現象、
「グレア」は、強い光をまぶしく感じる現象です。
多焦点眼内レンズではこれらの症状が強く出ることがありますが、
テクニス アイハンスでは通常の単焦点レンズと同程度のわずかなハロー・グレアしか認められません。
そのため、夜間の運転や暗所での作業にも安心して臨めます。
多焦点眼内レンズは、緑内障などの白内障以外の目の病気がある方には使用できないことがあります。
一方、テクニス アイハンスは視界がクリアで、これらの病気がある方でも使用できる可能性があります。
ただし、病気の進行が進んでいる場合は、使用をお勧めできないことがありますので、注意が必要です。
これまでの臨床報告では、テクニス アイハンスと従来の単焦点眼内レンズとの間に、遠方視力の有意な差はないとされています。1)
しかし、報告されたデータを詳細に見ると、ごくわずかにではありますが、テクニス アイハンスの方が遠方視において劣る傾向があることも示唆されています。
とはいえ、その差は極めて軽微であり、日常生活に支障をきたすようなレベルではないと考えられています。
遠方の見え方に非常に高い精度を求める方は考慮してもよいポイントですが、多くの方にとっては気にしすぎる必要はない程度の差です。
テクニス アイハンスは、遠方から中間距離までの見え方を重視した設計となっているため、近くの細かい文字や手元の作業を見る際の見え方は、多焦点眼内レンズと比べて劣る傾向があります。
特に読書やスマートフォンの操作など、30~40cm 程度の近距離を見る場面では、ピントが合いにくくなるため、老眼鏡の使用が必要になることがあります。
日常生活の多くの場面では裸眼で過ごせるようになりますが、近見作業に関しては補助具が必要となる点はあらかじめ理解しておくことが大切です。
テクニス アイハンスは遠方から中間距離の見え方に優れたレンズですが、手元の細かい文字や作業を裸眼で見るには工夫が必要です。手元の見え方を改善するための代表的な方法として、以下の2つの選択肢があります。
両眼とも近距離に焦点を合わせることで、読書やスマートフォン操作といった手元の作業がしやすくなります。
この方法では、両眼でしっかりと手元を見ることができるというメリットがありますが、その分、遠くの景色や標識などがややぼやけて見えるようになる可能性があります。
日常生活で遠方の見え方を重視される方には不向きな場合もあります。
一方の眼を遠方~中間距離に、もう一方の眼を中間~近方距離に合わせる方法です。
これにより、片眼ずつ異なる役割を持たせて、より広範囲の距離に対応できるようになります。
従来の単焦点眼内レンズでも行われてきた手法ですが、テクニス アイハンスは焦点の幅が広いため、マイクロモノビジョンにした場合でも比較的自然に遠方から近方までカバーしやすい特徴があります。
ただし、デメリットとして、左右の眼でピントの合う距離が異なるため、人によっては違和感や疲れを感じることがあります。
| 比較項目 |
テクニス アイハンス
|
レンティス コンフォート
|
|---|---|---|
| 種類 | 強化型 単焦点眼内レンズ | 屈折型 多焦点眼内レンズ |
| 販売元 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(米国) | 参天(日本) |
| 焦点の範囲 | 遠方~中間距離(100cm 程度) | 遠方~中間距離(70cm 程度) |
| 見え方の特徴 | 単焦点と同様のクリアな見え方で、 中間までカバー |
中間距離にやや強く、 調理やパソコン作業に適する |
| 近方(手元)視力 | 老眼鏡が必要になる場面が多い | テクニス アイハンスより 若干手元が見えやすい傾向がある |
| 夜間の見え方 (グレア・ハロー) |
多焦点と違い、ほぼ単焦点と同様で少ない | グレア・ハローはわずかにある |
| 適した生活スタイル | 車の運転、ウォーキング、 遠くや中間をよく見る人 |
室内作業、調理、 パソコンなど中間距離が多い人 |
| 注意点 | 手元を見るには老眼鏡が必要なことが多い | 焦点の切り替えに慣れるまで 時間がかかることがある |
| 保険適用 | すべて保険適用 | すべて保険適用 |
どちらも「多焦点」ではないため手元の細かい作業には老眼鏡が必要になることが多いですが、設計の違いによりそれぞれの得意な距離が少し異なります。
患者様のライフスタイルや見え方の優先順位に応じて選択することが重要です。
テクニス アイハンスを挿入された多くの方は、遠くの見え方に非常に高い満足感を示されています。
特に、日常生活の中で看板や景色、テレビ画面などの遠方視が快適になることが多く、「見えにくい」といった不満の声はほとんどありません。
また、夜間の運転時に気になることがあるハロー(光の輪)やグレア(眩しさ)といった症状も、テクニス アイハンスでは非常に少ないという利点があります。
一方で、手元の細かい作業や読書など、近距離を見る力は多焦点眼内レンズと比べて劣るため、「老眼鏡をまったく使いたくない」という方には適さない場合があります。完全に眼鏡から解放されたいというご希望をお持ちの方にとっては、物足りなさを感じることもあるかもしれません。
テクニス アイハンスは、以下のようなご希望をお持ちの方に特におすすめできるレンズです。
特に「遠くは裸眼で快適に見たいが、手元はメガネでも構わない」という価値観をお持ちの方にとって、満足度の高いレンズといえるでしょう。
| 評価軸 | 評価 |
|---|---|
| 見え方の自然さ | 非常に高い |
| コントラスト感度 | 単焦点と同程度 |
| ハロー・グレア | ほぼない |
| 近方視力 | メガネは必要 |
| 中間視力 | 裸眼で快適な距離が広い |

きくな湯田眼科
院長
センター北しみずアイクリニック
理事
妙蓮寺眼科
非常勤