テクニス ピュアシーは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が開発した、白内障手術で使用される焦点深度拡張型(EDOF: Extended Depth of Focus)の多焦点眼内レンズです。
このレンズは、「焦点をいくつかの距離に合わせる」のではなく、「1つの焦点を広く引き伸ばす」ことで、より自然な見え方を実現するというコンセプトに基づいています。
その特性により、遠方から中間距離までの見え方の質が高く、コントラスト感度にも優れており、夜間でもハローやグレアといった光のにじみが少ないことが報告されています。
焦点深度拡張型レンズの特性上、手元(近方)の見え方は、他の多焦点レンズと比べるとやや劣る傾向があります。
そのため、読書やスマートフォンを頻繁に使う方には別のレンズが適している場合もありますが、「遠くがくっきり見えること」を重視される方には、非常にバランスの良い選択肢となる眼内レンズです。
ごくわずかにレンズの焦点を近方に設定することで、遠方から近方まで幅広い距離を鮮明に見ることができます。
焦点深度が拡張しているため、わずかな近方シフトでも遠方の見え方を損なわず、クリアな視界を維持できます。
性能の面では、アルコン社製の「クラレオン ビビティ」と似た特性を持っており、どちらも「自然で快適な遠方~中間距離の見え方」を重視した設計となっています。