ビビネックス インプレス
見える範囲が広くなった単焦点眼内レンズ
【保険適用】
Vivinex Impress

概要

ビビネックス インプレスは、強化型単焦点眼内レンズに分類されるレンズです。
単焦点眼内レンズに近いクリアな見え方と、ハロー・グレア(光のにじみやまぶしさ)の少なさが特徴です。
遠方から中間距離(約100cm)までを、メガネなしで自然に見ることが可能です。
ただし、手元の細かい作業などを見る際には、メガネが必要になることがあります。
このレンズによる手術は保険がすべて適用されるため、自己負担を抑えて手術を受けることができます。
Enhanced 単焦点眼内レンズの日本語名がないため、当方で直訳して強化型単焦点眼内レンズと仮称しています。
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ビビネックス インプレス(Vivinex Impress)とは?

ビビネックス インプレスは、強化型単焦点眼内レンズ(Enhanced 単焦点眼内レンズ)で、通常の単焦点眼内レンズと同様に、鮮明でクリアな視界を提供します。

これに加えて、ビビネックス インプレスは特に中間距離(約100cm)の視界を改善する設計が施されており、メガネを使用せずに快適に中間距離を見やすくすることができます。
この特徴により、コンピュータ作業や読書、日常の中間距離の視点が非常に楽になります。

通常の単焦点レンズでは近くや遠くの視界に焦点を合わせることはできますが、中間距離での視界がやや不便に感じることがあります。
ビビネックス インプレスはこの点を解消し、より自然な視界を提供します。

また、ビビネックス インプレスは、日本のレンズメーカーであるHOYA社から販売されており、品質や技術面でも高い信頼を得ているレンズです。
HOYA社は眼科用レンズの分野で長い歴史を誇り、革新的な技術を取り入れた製品を提供しています。

ビビネックス インプレス
モデル名 XY1-EM
光学部仕様 非球面、シャープエッジすり仕上げ(側面)
光学部および支持部材質 紫外線吸収性黄色軟質アクリル樹脂
(疎水性軟質アクリル素材「Vivinex」)
支持部仕様 シボ加工(前・後面)、すり仕上げ(側面)
光学部径 / 長径 6.0mm / 13.0mm
度数範囲 +10.0~+27.0D
(+6.0D~+9.5D、+27.5D~+30.0Dは受注出荷)
いずれも0.5Dステップ
A定数 118.8
ノズル外径 1.70mm
インジェクター MultiSert

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ビビネックス インプレスの特徴

通常の単焦点眼内レンズと同じ金額で手術を受けることができる

ビビネックス インプレスは強化型単焦点眼内レンズであり、保険適用の対象となるため、通常の単焦点眼内レンズと同じ手術費用で受けることができます。

これにより、患者様は費用面での負担を軽減しながら、視界の改善を実現することができます。
医療保険で対応可能なため、経済的にも安心して手術を受けていただけます。

通常の単焦点眼内レンズよりも近くを見ることができる

通常の単焦点眼内レンズでは、ピントが合う範囲が限られており、遠くまたは近くに焦点を合わせた場合、その他の距離で視界がぼやけることがあります。

そのため、近距離や中間距離での視生活ではメガネを使うことが一般的です。

しかし、ビビネックス インプレスは、遠方だけでなく、目元100cm 程度の中間距離にもピントを合わせることができるため、日常生活でのメガネ使用を大幅に減らすことが可能です。

この特性により、コンピュータ作業や読書などの活動が快適になります。

多焦点眼内レンズと比べ、「ハロー・グレア」や「コントラスト感度の低下」が少ない

多焦点眼内レンズでは、夜間や暗い場所で光源の周囲ににじみ(ハロー)や光の反射(グレア)が生じることがあります。

また、コントラスト感度の低下が見られることもありますが、ビビネックス インプレスはこれらの問題が少なく、単焦点眼内レンズと同様に鮮明でクリアな視界を提供します。

このため、特に夜間や暗い場所でも快適に視界を保つことができます。

ビビネックス インプレスのデメリット
失敗・後悔しないためにも知っておくべきこと

単焦点眼内レンズと比べると、「ハロー・グレア」や「コントラスト感度の低下」がある可能性がある

ビビネックス インプレスは、通常の単焦点眼内レンズに比べて「ハロー」や「グレア」、また「コントラスト感度の低下」が少ないとされていますが、それでも完全にゼロではありません。

多焦点眼内レンズと比較すると、これらの現象はより抑えられていますが、単焦点眼内レンズに比べると若干気になる可能性があります。

特に、夜間の視界や光源の強い場所では、若干のにじみや反射が感じられることがあります。
この点は、患者様によっては不快に感じることがあるかもしれません。

手元の見え方は多焦点眼内レンズよりも劣る

ビビネックス インプレスは、遠方や中間距離において優れた視界を提供しますが、手元の距離(30~40cm)については、選定療養で使用される多焦点眼内レンズに比べると劣ります。

選定療養の多焦点眼内レンズでは、目元30~40cm の距離にピントを合わせることができ、さらに保険適用の多焦点眼内レンズでは約70cm まで対応可能です。

しかし、ビビネックス インプレスは100cm の中間距離に対応しており、手元をよりクリアに見たい場合にはメガネを使う必要が出てきます。

このため、近距離での視力が重要な場合には、ビビネックス インプレスが最適な選択肢ではないことがあります。

ビビネックス インプレスがおすすめな方

ビビネックス インプレスは、非常にクリアで鮮明な視界を提供するレンズであり、特に「ハロー」や「グレア」などの視覚的な違和感が少ないため、快適な視覚体験を提供します。

特におすすめの方

手術費用を抑えたい方

ビビネックス インプレスは、強化型単焦点眼内レンズであり、保険適用の対象となるため、手術費用を抑えながらも高い視力を維持できます。

見え方の質を追求したい方

クリアな視界を維持しつつ、遠くや中間距離でも優れた視力を提供します。視界の鮮明さを重視する方には最適な選択肢です。

手元もある程度はメガネなしで見たい方

ビビネックス インプレスは、目元70~100cm 程度の距離にもピントが合うため、近距離での視界が改善されます。
完全にメガネなしで手元を見るのが難しい場合もありますが、メガネを使う頻度を大幅に減らすことができます。

場合によってはメガネを使ってもよい方

手元の視力に関しては、他の多焦点レンズと比べると劣りますが、それでも中間距離での見え方は十分に快適です。
手元の見え方をさらに重視する場合はメガネが必要になりますが、日常的な使用においては大きなストレスは感じにくいです。

ビビネックス インプレスと性能が似ているレンズ

ビビネックス インプレスと性能が近いとされる眼内レンズには、以下の3つが挙げられます。

レンティス コンフォート(保険適用の多焦点眼内レンズ)
テクニス アイハンス(強化型単焦点眼内レンズ)
アイソピュア123(IsoPure 123)(強化型単焦点眼内レンズ)

これらのレンズはいずれも医療保険の適応があるため、手術費用の自己負担が抑えられるというメリットがあります。
費用対効果の高い選択肢として、多くの患者様にご提案できるレンズです。

レンズごとの特徴と選び方のポイント

レンティス コンフォート

このレンズは焦点が約70cm 前後の中間距離に合うように設計されており、デスクワークに最適です。

ビビネックス インプレスと比較すると、より近い距離の見え方がやや優れています。

一方で、ハロー・グレアの発生やコントラスト感度の低下がやや強くなる傾向があります。
これにより、薄暗い場所での視認性に影響が出る場合もあります。
したがって、以下のような基準で選ぶのがおすすめです。

クリアな見え方や視覚の質(コントラスト感度・グレアの少なさ)を重視する方

ビビネックス インプレス

中間距離の見やすさを重視する方

レンティス コンフォート

レンティス コンフォート

テクニス アイハンス / アイソピュア123

いずれも「強化型単焦点眼内レンズ」に分類され、ビビネックス インプレスと非常に近い性能を持ちます。

ハロー・グレア」や「コントラスト感度」の点でも、ほぼ同等とされています。1)

テクニス アイハンスはアメリカ製、ビビネックス インプレスは日本メーカーHOYA製(製造拠点はシンガポール)です。
製品の原産国にこだわりがある方は、この点も判断材料になるかもしれません。

なお、アイソピュア123は現在日本国内で未承認のため、現時点では選択肢としては適さないと考えられます。

引用 1)Enhanced Monofocal Intraocular Lenses: A Retrospective, Comparative Study between Three Different Models
Mencucci et al. J Clin Med. 2023 May 21;12(10):3588.

テクニス アイハンス / アイソピュア123

ビビネックス インプレスの評判・感想・満足度は?

ビビネックス インプレスは、手術費用が通常の単焦点眼内レンズと変わらないにもかかわらず、より広い見え方を実現できるレンズとして、多くの方から高い評価をいただいています。

特に、これまで単焦点レンズではピントが合いにくかった「中間距離」も見やすくなったと感じる方が多く、日常生活における快適さの向上を実感されています。

テレビ視聴や人との会話、買い物など、距離の異なるシーンでも自然な見え方が得られるとご好評をいただいています。

一方で、手元の細かい文字を見るには眼鏡が必要になるケースが多く、すべての距離が眼鏡なしで見えるわけではありません。

また、すべての方に適しているわけではなく、職業や生活スタイルによっては、ほかのレンズのほうが望ましい場合もあります。

患者様一人ひとりのニーズに合わせたご提案を心がけておりますので、気になる点はお気軽にご相談ください。

ビビネックス インプレスの総合評価

評価軸 評価
見え方の自然さ
非常に高い
コントラスト感度
単焦点に近い
ハロー・グレア
少なめ
近方視力
要メガネの場面あり
中間視力
裸眼で快適な距離が広い

解説医師

湯田 健太郎
きくな湯田眼科
院長 湯田 健太郎

専門

網膜硝子体手術・白内障手術・ICL手術

所属

きくな湯田眼科

院長

センター北しみずアイクリニック

理事

妙蓮寺眼科

非常勤