【見えづらい・視界がぼやける?】
放置は危険?原因と対処法を専門医がやさしく解説
Difficulty seeing, Blurred vision

解説医師

湯田 健太郎

院長

湯田 健太郎 Kentaro Yuda

ゆだ けんたろう

所属

きくな湯田眼科

院長

センター北しみずアイクリニック

理事

妙蓮寺眼科

非常勤

湯田 健太郎

眼科医

清水 俊輝 Toshiki Shimizu

しみず としき

所属

センター北しみずアイクリニック

院長

きくな湯田眼科

非常勤医師

日本大学

兼任講師

「見えづらい」原因は非常に多岐にわたるため、すべてを解説することは困難です。
そこでここでは、よく見られる代表的な病気について、症状ごとにご説明いたします。

見えづらさフローチャート

※本サイトは簡易的なものであり、あくまで参考程度にご覧ください。
詳しくは担当医にご相談ください。

病気の詳細については、病名をタップもしくはクリックしてください。

見えづらさフローチャート 近視 遠視 乱視 老眼 一過性脳虚血発作(一過性黒内障) 硝子体出血 網膜動脈閉塞症 虚血性視神経症 白内障 ドライアイ ぶどう膜炎 角膜疾患 網膜静脈閉塞症 眼瞼下垂 黄斑上膜 加齢黄斑変性 黄斑円孔 中心性漿液性網脈絡膜症 硝子体混濁 網膜裂孔 網膜剥離 斜視 白内障 乱視 円錐角膜

メガネやコンタクトレンズで
改善する見えづらさ

近視

近視とは、目のピントが近くに合ってしまい、遠くが見えづらくなる状態です。
特に40歳を過ぎてから近視が進行してきた場合は、白内障が原因となっている可能性があります。
近年では、スマートフォンやタブレットの使用が増えたことにより、近視になる方が増加傾向にあります。

治療

幼少期~18歳頃まで

近視の進行を抑えるために、以下のような方法が有効です。

  • 低濃度アトロピン点眼薬
  • 特殊コンタクトレンズ (EDOF・オルソケラトロジー)

近視そのものは弱視になりにくいですが、左右の視力差が大きい場合には弱視のリスクがあるため、8歳以下のお子さまには以下の対応を行うことがあります。

  • 良い方の目にアイパッチを貼る。
  • 眼鏡による矯正。

18~50歳

視力回復を希望される方には、近視矯正手術 (ICL) という選択肢があります。

50歳~

この年代では、近視矯正手術 (ICLなど) は適応が難しくなることがあります。
そのため、白内障がある場合は白内障手術を優先して行います。
白内障手術では、眼内レンズの選択により近視の矯正も可能です。

近視矯正性術 ICLについて詳しくはこちら

白内障手術について詳しくはこちら

遠視

遠視は、遠くのものは比較的見えやすいものの、近くのものが見えづらくなる状態です。
ピントを合わせる力(調節力)自体に問題はありませんが、近くを見るときに通常より多くの調節が必要になるため、眼鏡なしでは目が疲れやすくなります。
また、老眼が早く、強く出やすい傾向があるのも遠視の特徴です。

治療

幼少期~18歳頃まで

遠視は成長とともに改善することがあるため、必ずしも治療が必要とは限りません。
しかし、8歳以下で遠視が強い場合は、弱視のリスクがあるため、メガネによる矯正が必要です。

18~50歳

  • メガネやコンタクトレンズで矯正します。
  • 希望される方には、遠視矯正用のICL手術も選択肢となります。

50歳~

白内障がある場合は、白内障手術を行います。
手術では眼内レンズを挿入することで、遠視の矯正も可能です。

乱視

乱視とは、目の中に入る光が不規則に屈折することで、物がにじんで見える状態です。
乱視が徐々に強くなっている場合には、円錐角膜などの病気が隠れている可能性もあります。

治療

幼少期~18歳頃まで

8歳以下で乱視が強い場合、弱視のリスクがあるため、メガネによる矯正が必要です。

18~50歳

メガネやコンタクトレンズで乱視を矯正できます。
また、ICL手術によって乱視の矯正も可能です。

50歳~

白内障がある場合は、白内障手術を行います。
白内障手術では、乱視用の眼内レンズ (トーリックレンズ) を使用することで、乱視を矯正することができます。

円錐角膜について詳しくはこちら

老眼

老眼 (ろうがん) は、加齢により目のピント調節機能が低下し、近くのものが見えにくくなる状態です。
40歳前後から始まることが多く、本やスマートフォンの文字がぼやけたり、手元から少し離すと見やすくなるのが特徴です。

治療

老眼鏡などを使って矯正します。
白内障がある方は、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受けることで、老眼の症状を改善できることがあります。

当院では At Our Clinic

当院では、近視や乱視を矯正できる「ICL (眼内コンタクトレンズ) 」手術に対応しています。
さらに、白内障と老眼を同時に改善できる「多焦点眼内レンズ」を用いた先進的な手術も行っています。

見え方の質を高め、快適な毎日をサポートします。

急に起こった一時的な見えづらさについて

一過性脳虚血発作(一過性黒内障)

目の血管が一時的に詰まり、突然見えにくくなる病気です。

これは、脳の血管が細くなっていることが原因で起こることがあり、放置すると脳梗塞につながる可能性もあります。

このような症状があった場合は、早めに脳神経内科などの専門医療機関を受診することが大切です。

一過性脳虚血発作は、脳から目への血流が一時的に悪くなる病気です。

急に起こった見えづらさ

硝子体出血

「硝子体 (しょうしたい) 」とは、目の中にあるゼリー状の透明な組織で、眼球の形を保つ役割があります。

この硝子体の中に出血が起こる状態を「硝子体出血」といいます。
主な原因となる目の病気には、以下のようなものがあります。

硝子体

網膜動脈閉塞症

「網膜 (もうまく) 」は、目の奥にある光を感じ取る大切な組織で、カメラでいうフィルムのような役割をしています。

「網膜動脈閉塞症」は、その網膜に血液を送る動脈が詰まってしまう病気です。

突然、片目が見えにくくなったり、視界の一部が欠けて見えることがあります。

この病気は、発症から数時間以内に治療を始めないと、視力の回復が難しくなることが多いため、
少しでも思い当たる症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診する必要があります。

硝子体

虚血性視神経症

これは、目の神経(視神経)にある血管が詰まってしまう病気です。
原因によって治療法が異なります。

硝子体

視界全体がぼやけたり見えにくくなる病気

白内障

白内障とは、目の中のレンズの役割をする「水晶体」が濁ってくる病気です。
視界がかすんだり、まぶしく感じるようになります。白内障手術によって治療が可能です。

白内障について詳しくはこちら

白内障手術について詳しくはこちら

ドライアイ

ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の質が低下することによって、目の表面が乾きやすくなる病気です。

ドライアイがあると、スマートフォンの使用やデスクワーク中など、時間帯によって視界がぼやけたり、目の疲れを感じることがあります。

治療には、点眼薬やリッドハイジーン(まぶたの清潔保持) が用いられます。

ドライアイについて詳しくはこちら

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎とは、目の中の「ぶどう膜」と呼ばれる組織 (虹彩・毛様体・脈絡膜) に炎症が起こる病気です。
原因はさまざまで、感染や自己免疫、全身の病気に関連して起こることもあります。
治療には、炎症を抑える目薬が使用されます。

ぶどう膜炎について詳しくはこちら

角膜疾患

角膜とは、目の表面にある透明な組織で、外からの光を取り込み、ピントを合わせるために重要な役割を担っています。
この角膜が濁ると、視界がぼやけたり、ものが見えにくくなることがあります。
状態によっては、角膜移植による治療が必要になることもあります。

角膜について詳しくはこちら

網膜静脈閉塞症

網膜にある静脈が詰まることで、出血やむくみ (浮腫) が起こる病気です。
出血やむくみを抑える薬剤を眼内に投与することで治療を行います。

網膜静脈閉塞症について詳しくはこちら

眼瞼下垂

眼瞼下垂とは、まぶたが下がる病気です。
進行すると、垂れ下がったまぶたが視界を遮り、見えづらくなることがあります。

眼瞼下垂について詳しくはこちら

視界の中心が見えづらくなる病気

目には、光を感じる「網膜」という組織があります。
網膜の中心部は「黄斑」と呼ばれ、視界の中心はすべてこの黄斑で捉えています。
黄斑に異常が生じると、視界の中心が見えにくくなります。

黄斑上膜

黄斑の上に異常な膜ができる病気です。
視力の低下や物がゆがんで見えることがあります。
一度視力が低下すると、手術を行っても元の視力に完全に回復することは難しい場合があります。

治療

硝子体手術によって、黄斑上膜を取り除くことができます。

黄斑上膜について詳しくはこちら

黄斑上膜

加齢黄斑変性

黄斑が加齢により傷んだり、異常な血管ができて出血やむくみを引き起こす病気です。
異常な血管を伴う「新生血管型」の加齢黄斑変性では、視力が急激に低下することがあるため、早期の治療が重要です。

治療

抗VEGF治療が行われます。

加齢黄斑変性について詳しくはこちら

新生血管

黄斑円孔

黄斑に穴が開く病気です。

治療

硝子体手術が行われます。

黄斑円孔について詳しくはこちら

黄斑円孔

中心性漿液性網脈絡膜症

黄斑の下に水がたまる病気で、主に30~50代に多く見られます。
ストレスやステロイドの使用が引き金となって発症することもあります。

治療

自然経過で改善することがありますが、改善しない場合はレーザー治療を行います。

網膜裂孔を伴わない滲出性網膜剥離

硝子体混濁

硝子体に濁りが生じている状態です。
黄斑の病気ではありませんが、黄斑の近くに硝子体の混濁があると、視界の中心にフワフワしたものや黒い点、輪っか状のもの、アメーバ状のものが見えることがあります。

治療

硝子体手術によって、硝子体の濁りを取り除くことができます。

硝子体混濁について詳しくはこちら

網膜周辺部に穴が開いた状態

飛蚊症
黒いものが見える
視界の端がみえづらい

網膜裂孔

光を感じる役割を持つ「網膜」に穴が開く病気です。
進行すると、網膜剥離を引き起こすことがあります。

治療

レーザー治療が行われます。

網膜裂孔について詳しくはこちら

網膜周辺部に穴が開いた状態

網膜剥離

網膜が眼球の壁から剥がれる病気です。
治療を行わない場合、失明に至ることがあるため、早急に治療を受ける必要があります。

治療

硝子体手術が行われます。

網膜剥離について詳しくはこちら

網膜裂孔を通って網膜の下に水が回ることで網膜が眼球から剥がれる

物がだぶってみる、二重になって見える

斜視

左右の目の位置がずれる病気です。
手術で治療することができます。

斜視について詳しくはこちら

白内障

白内障は目のレンズ「水晶体」が濁る病気です。
見えづらさだけでなく、物がダブって見えることもあります。

白内障について詳しくはこちら

白内障手術について詳しくはこちら

乱視

乱視は、角膜や水晶体のゆがみによって、物がぼやけて見える状態です。
ICL手術や白内障手術で治療することができます。

円錐角膜

乱視が強く進行する病気です。
予防には角膜クロスリンキングを行いますが、病気の進行が強い場合は、ケアーズや角膜移植で治療します。

円錐角膜について詳しくはこちら