レーシックとICLの違い
〜感染症のリスクについて〜
ICLをもっと知る PART6

視力矯正手術の選択肢として広く知られているレーシックとICL(有水晶体眼内レンズ)ですが、その違いがわからないという声をよく耳にします。そのため、視力矯正手術において、レーシックかICLどちらを受けようか迷っている方やどちらを受けた方が良いのかわからない方は多いのではないでしょうか?
レーシックとICLはそれぞれ異なるアプローチを取おり、それぞれ得意としている領域なども異なります。今回の記事では、これらの手術の根本的な違いから始め、特に安全性やリスクの違いに焦点を当ててみました。視力矯正手術において、レーシックかICLどちらを受けようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

◯レーシックとICLの基本的な違い

・レーシック

レーシック手術は、目の表面にある角膜を微細なレーザーで削り、角膜の形状を変えることで視力を矯正する手法です。これにより、光の屈折率を調整し、焦点を網膜に合わせることで視力を矯正していきます。

・ICL

ICL手術は、眼の中にレンズを入れて視力を矯正する治療法です。ICLは角膜を削る必要がなく、角膜の組織を保護できます。レンズは黒目(虹彩)の後ろ側と、水晶体の前面の間にするため外見への影響はありません。

◯近視戻りの可能性

・レーシック

レーシック手術後、一部の患者は時間とともに近視が戻ることがあります。これは、角膜の形状の変化が一時的であるためです。再手術が必要な場合もあります。

・ICL手術は、角膜に直接干渉せず、眼内にレンズを挿入するため、角膜の形状が安定しやすく、近視戻りのリスクが低いとされています。

◯安全性と感染症リスクの比較

レーシックとICLは、どちらも近視や乱視などの視力矯正を目的とした手術で、安全性は確立されているといえるでしょう。ただし、感染症リスクにはそれぞれの違いもあるので、患者様はそのリスクの違いについて知っておく必要があると思います。

・レーシック

目の表面の角膜を削る手術のため、万が一に感染症を起こしたとしてもリスクの観点ではレーシックの方が安全性は高いといえるかもしれません。

・ICL

眼の中にレンズを入れる手術のため、可能性は限りなく低いものの、万が一に感染症を起こした際のリスクはレーシックと比べると高くなります。そのため、リスクの観点においてはICLの方が高く、このリスクの高さが唯一大きなデメリットなのではないかと思います。

 

レーシックとICLは視力矯正手術として有効ですが、その手法には違いがあります。感染症リスクに関して、当院では医師や専門スタッフより患者様に分かりやすくお伝えしています。しっかりとした理解のもとICL手術を受けていただければ、感染症のリスクは下げられます。当院では、充実した設備と専門医を揃えておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。