院長あいさつ

きくな湯田眼科の基本理念は患者さんに安心して気軽に、高度な眼科医療を受けていただくことにあります。

私の祖父は内科の開業医でした。健康保険制度がない時代に働き、貧乏な生活を送っていましたが、几帳面な性格で日誌を書き残していました。以前、我が家に残された日誌を読む機会がありました。誠実に治療に当たっていたことを伺い知ることができましたが、診療報酬の項目は大根一本、白菜一束などと記載されており、ほとんど現金収入がなかったことが記されておりました。

現代では保険制度が充実し、困窮する様なことはなくなりましたが、この日誌を読み、誠実に生きた祖父の医師としての姿勢を引き継ごうと思いました。

医院を開院し30年になりますが、常に心がけてきたのは日々進歩する治療に目を向け、最新の医療環境の導入をはかるとともに、患者さんとのコミュニケーションを大切にした心の通った診療科活動に取り組むことでした。どこまで実践できたのかは分かりませんが、体力・気力の続く限り頑張りたいと思います。