視神経乳頭部の神経の厚さや中心陥凹の大きさを調べる検査です。緑内障で神経欠損の程度を他覚的に捉えることができます。最近ではOCTが進化し、同様の検査ができることから、本器の必要性が失われてきました。
HRT II ‐ RCMは、緑内障検査に用いるHRT II に前眼部観察用の専用モジュールを装着して使用します(図1)。光源にダイオードレーザーを用いることで解像度が高くなり、角膜各層および角膜に分布する神経の観察が可能です。神経を直接観察できることから、神経疾患での応用が期待されています。正常角膜のHRT映像を示します(図2、3)。
ヘルペス角膜炎後の断裂した角膜神経叢(図4)、糖尿病における巨大神経(図5)、流行性角結膜炎後の角膜障害(図6)。放射状角膜切開による切開創実質内に上皮細胞が迷入した所見(図7矢印)。