眼科・美容外科・形成外科専門医連携。
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手術は全て、顕微鏡下でのマイクロサージャリーを行っています。
眼瞼下垂のご予約は
045-633-1107
にご連絡ください。
脳神経外科や眼科、耳鼻科、形成外科、再建外科での特殊技術。神経や血管を1本1本つなぎ合わせるときに使用する技術です。当院ではこの特殊技術を常時使用しております。
眼瞼下垂とは眼瞼→瞼(まぶた)のこと。下垂→垂れ下がっていること。つまりまぶたが垂れ下がって見える状態のことをいいます。
瞼が下がっていることで黒目の上半分が隠れてしまっています。
眼瞼下垂はいろいろな原因で発生しますが、
大きく分けて二つの理由が考えられます。
まぶたを上げる筋肉には二つあります。
難しい名前になりますが、上眼瞼挙筋(上眼瞼挙筋腱膜じょうがんけんきょきんけんまく)と瞼板筋けんばんきん(ミューラー筋)の二つです。
この二つの筋肉が弱ることによって、瞼が開きづらくなります。
見た目が眠い感じになり、しばしば眉毛(まゆげ)をつり上げるために額(ひたい、おでこ)に皺(しわ)が寄ります。
まぶたの皮膚がたるんでいて、垂れ下がっている状態です。この状態を偽性(ぎせい)眼瞼下垂といいます。
偽性というのは、本当ではない、という意味です。まぶたを上げる筋肉に問題はないので、偽性といいます。
見た目が眠い感じになり、しばしば眉毛(まゆげ)をつり上げるためにひたいに皺(しわ)が寄ります。
視界(しかい)が狭くなり、特に上の方が見えにくくなるため、あごを上げて物を見るようになります。
このため肩の筋肉に無理な力が入り、肩こりの原因となります。
図2 眼瞼(がんけん:まぶたのことです)を動かす筋肉は3つあります。。眼を閉じる時に働くのは眼輪筋です。
図3 眼を開けるときに働くのは、先に述べました上眼瞼挙筋と瞼板筋の2つがあります。
図4 眼輪筋の痙攣により瞼が下がることがありますが、これは眼輪筋痙縮症というご病気で、眼瞼下垂とは言いません。
重症筋無力症による眼瞼下垂を除いて、眼瞼下垂は一度生ずると点眼薬などで治療しても回復することはありません。手術が必要となります。
眼瞼下垂の程度により以下の5つの術式があります。
最も多く用いられるのは、
(1) 番の、上眼瞼挙筋腱膜(上眼瞼挙筋の根元で、アキレス腱のような状態になっている部分)を前転する手術、となります。
炭酸ガスレーザーを用いると、出血が少なく、短時間で手術を行なうことが可能です。
[ただし、炭酸ガスレーザーは上手に使わないと、メスやハサミなどに比べると瘢痕(はんこん 傷のダメージ)を形成する恐れがあります。
当院ではメスやはさみ、炭酸ガスレーザーを組み合わせた治療をおこなっております。]
まぶたを上げる筋肉には上眼瞼挙筋とミューラー筋とがありましたが、前者は随意神経 (ずいいしんけい:自分の意志) である動眼神経支配 (どうがんしんけい)、後者は自律神経 (じりつしんけい:自分の意志とは無関係) である交感神経支配です。
このどちらかの筋肉の力が弱くなることで眼瞼下垂症を生じます (図5)。
眼瞼下垂手術はアプローチ法も含めて、それこそ1冊の本ができるほど多数の方法があります。
どこを切るかによっての分類は
に分かれます。
基本は上眼瞼挙筋を前転し瞼板に縫着することになりますが、縫着する筋肉は手術者により、
の3方法が取られます。
縫着する方法も
とに分けられます。
当院では炭酸ガスレーザーを用い「上眼瞼挙筋とミューラー筋を同時に」タッキング法により短縮する方法で、治療・手術を行うことが多いです(図6)が患者様の症状によって全ての術式を使い分けております。また、手術中に必ず眼瞼の位置を座位で確認し修正しております。
手術後2週間ほど眼瞼腫脹がみられます。
術直後若干腫れる程度です。術後1週間ほど目がゴロゴロすることがあります。
術直後若干晴れる程度です。
術後1か月ほど
目がゴロゴロすることがあります。
まぶたの裏を切る経結膜法より腫れてしまうことがあります。(出血した場合は逃げ場がなく腫れてしまいます。)
左右均等に腫れることはありませんので、腫れている期間は左右差が出やすいです。
術後3か月経過して左右差が残る場合は修正手術が必要になります。
空気に触れる目の表面積が大きくなり、目が乾きやすくなります。
時間とともに大分改善されていきますが、ひどい場合には角膜障害を起こし、目の検査や点眼薬が必要となりますので眼科受診が必要です。
修正手術が必要なこともあります。
上眼瞼挙筋機能が全く消失している場合は、大腿筋膜や側頭筋膜を移植する必要がある場合もあります。
当院では移植手術も行っておりますのでお問合せ下さい。
眼輪筋痙縮症に対しては、ボトックスの局所注射が有効ですが、頻回に繰り返す必要があります。
長期間コンタクトレンズを使用していると、眼瞼下垂を起こすことがよくあります。
特にハードレンズに多く見られ、この場合はソフトレンズか眼鏡に変えるようにしましょう。
眼瞼下垂症・腱膜性眼瞼下垂の症状で、眼科の名医をお探しの方やお困りの方は、神奈川県横浜市にある当病院へお気軽にご来院ください。