きくな湯田眼科

≪外来治療の際のよくある質問≫

Q、受診するときは何を持って行けば良いですか?

保険証は必ずお持ちください。
また、紹介状をお持ちの方はお持ちください。

Q、きくな湯田眼科、第二湯田眼科のうち、どの医院にいけばいいのでしょうか?

初診の方は、必ずきくな湯田眼科(045-435-3755)にお越しください。
その後、症状によって第二湯田眼科をご案内する場合もございます。

Q、手術予定ですが、治るまでの治療代がどれくらいになるのか不安です…

患者さまの病気とその状態によって治療内容が異なりますので、治療費の額は一概には申し上げられません。
お支払いに関しては受付へご相談ください。

≪眼瞼下垂のよくある質問≫

Q、どうして瞼がさがるのでしょうか?

瞼には瞼板という厚い板状の組織が中にあって、瞼の形を整えています。
瞼板の中に脂肪を出すマイボーム腺があり、涙の水分が乾かないように油膜をはる作用をします。
瞼板には上眼瞼挙筋とミューラー筋という2つの筋肉が付着し、この2つの筋肉が瞼を上げる作用を持っています。上眼瞼挙筋は動眼神経支配で自分の意志で瞼を上げる作用を持ち、ミューラー筋は交感神経支配で意志によらない眼瞼挙上に関与しています。
そのどちらかの筋肉の力が弱くなることにより、眼瞼下垂が起こります。

Q、原因は?

動眼神経や交感神経の麻痺で眼瞼下垂が起こります。
動眼神経麻痺は脳動脈瘤や腫瘍など動眼神経周囲の器質的な疾患、糖尿病・動脈硬化などが起因した血流障害で起こることが多く、時には重症筋無力症の一症状として起こることもあります。
交感神経麻痺は、多くはホルネル症候群の一症状として見られます。
また、加齢により頸動脈が硬くなると、交感神経は血管にまとわりつくように走行していますので、血管により圧迫を受け、軽度の交感神経麻痺が起こります。
神経麻痺によらない眼瞼下垂としては、生まれつきの上眼瞼挙筋の形成不全や萎縮、慢性機械的な刺激や炎症により上眼瞼挙筋が瞼板からはがれることで起こることがあります。
コンタクトレンズを長期に使用していると、そのようなことが起こります。

Q、どのような症状がありますか?

一般に、動眼神経麻痺の場合は程度が強く、まったく目を開けることができない程になることもあります。
交感神経麻痺の場合は程度が軽く、何となく眠たいような目に見えるだけのこともあります。
いずれにしろ瞼が下がることにより視野が狭くなります。
このため、あごを上げて見るようになり肩こり・眼精疲労などが起こります。
また、下垂により睫毛が目に入り、角膜ぴらん、眼充血、ごろごろ感などが生じることもあります。

Q、治療は?

上眼瞼挙筋やミューラー筋の力を強くするために、これらの筋肉を短縮する手術や大腿筋腱の移植術が行われます。
方法は多数あり、ここで全てを述べることはできません。
当院では主として、炭酸ガスレーザーを用いた腱タッキング術を行なっています。局部麻酔で行なえ、出血も少なく、短時間に終えることが可能です。程度に応じて眼瞼皮膚切除を行なうこともあります。
上眼瞼挙筋の機能がほとんどなく、下垂の程度が強い場合は、大腿筋の腱を移植する手術が必要になることもありますが、ほとんどのケースで腱タッキング術で対応可能です。

≪結膜母斑のよくある質問≫

Q、どのような病気でしょうか?

メラニン細胞を起源とする、結膜では最も多い腫瘍性病変です。
皮膚のほくろと同等の疾患です。多くは白めに茶色のあざとして見られます。眼瞼緑や涙丘にできることもあります。
大きさは様々です。徐々に大きくなることもあります。

Q、治療は必要でしょうか?

良性疾患で、一般的には見かけの問題ですので治療は要しません。
しかし、疾患を有する者にとっては重大な問題となっていることもあり、このために人と目を合わせられないといった切実な訴えを持つこともあり、場合によっては治療を行なうこともあります。

Q、どのような治療を行なうのでしょうか?

多くの症例でレーザーを用いて除去することが可能です。
一般に皮膚の色素性母斑に対して用いられるレーザーは、ルビー、アレクサンドライト、炭酸ガス、ヤグなどのレーザーがありますが、必ずしもこれらのレーザーが色素母斑のメラニン色素に選択的な吸収域があるわけではありません。
メラニン色素により多く吸収させるには、より短波長のレーザーが有効です。
当院ではマルチカラーレーザーを用い、母斑の深度に応じてレーザー波長を変えることで大方の母斑の治療に成功しています。

Q、レーザー照射は安全ですか?

網膜に対する障害が最も考えられますが、照射は腫孔領に入ることはなくコントロールされていますので、極めて安全に行なえます。
照射時に、ちくんっとした痛みがあります。

Q、白目の血管も取ることができますか?

全ての結膜の血管は目にとっては重要で、一般的には血管を除去することはお勧めできません。
しかし、どうしても血管が目立ち、強い希望がある場合はレーザー照射で除去することは可能です。
血管照射は母斑に対してより時間がかかり、数回の照射が必要となることが多いです。
また、目にとっては必要な要素ですので、他の部位に新たに血管がでることもあります。

≪なみだ目・流涙症のよくある質問≫

Q、どうしてなみだ目(涙目)になるのでしょうか?

涙は主として目の外側上部にある涙腺で生産されます。その量は1日で約1cc程度です。
角膜表面などを潤した後、10%程度は目の表面から蒸発し、多くは瞼の内側の上下にある涙点より吸収され、鼻涙管を経て鼻に流れていきます。涙を涙点へ押し出すには瞼の力が必要で、通常は瞬きにより排出されています。
したがって瞼の力が弱くなったり、瞬きが少なくなるとなみだ目(涙目)になります。
流涙症の最も多い原因は、鼻涙管の閉塞によるものです。目や鼻のアレルギーや慢性的な炎症、時には薬物などで鼻涙管閉塞は生じます。閉塞は膜状の軽いものから、がちがちに固まった強いものまで色々ありますが、軽い閉塞でも時間の経過で強い閉塞へと進行していきます。

Q、ドライアイでもなみだ目(涙目)になるのでしょうか?

ドライアイは涙が足りないために起こる症状で、なみだ目(涙目)になる筈はないと考えられますが、実は多くのドライアイはなみだ目(涙目)になるのです。
角膜に小さな傷ができ、その刺激でなみだ目(涙目)になります。

Q、どのような治療があるのでしょうか?

鼻涙管閉塞症に対しては一般的にはチューブ挿入術が行なわれます。
これは局部麻酔下に専用のチューブを目から鼻まで通して、しばらくの期間留置する手術です。
軽度の閉塞症でしたら、この治療で完治させることが可能です。涙点から金属ブジーを挿入するだけの治療は以前は盛んに行なわれていましたが、現在では涙道障害を起こす可能性がある治療として避けられています。チューブ挿入術が困難な症例では涙のう鼻腔吻合術が行なわれます。
これまで行なわれていた方法は、鼻のわきの皮膚を2cmほど切開し、鼻の骨に穴を開けて目から鼻に抜ける涙の通り道を新たに作る方法です。この方法では手術侵襲が大きく、傷跡も残ることにより、当院ではレーザーを用いた低侵襲の鼻涙管吻合術を行なっています。

Q、1回の治療で終わるのでしょうか?

チューブ留置術は一定期間チューブを留置しますので、その間点眼薬の治療や涙道洗浄などの処置が必要です。
また、再発することもありますので、必ずしも1回の治療で終わるものではありません。
しかし、一度道ができると、再発時には簡単な処置ですむ可能性が高くなります。

Q、術後はどのようなことに注意したら良いのでしょうか?

強く鼻をかんだりしないこと、点眼薬をきちんとつけることなどです。

≪レーシックのよくある質問≫

Q、LASIK(レーシック)とはどんな手術なのでしょうか?

レーザーを用いた屈折矯正手術の一つです。まず、角膜を弁状に切開し、角膜フラップを作ります。次にこのフラップを持ち上げ、エキシマレーザーで近視や乱視を矯正するように角膜実質を削り、フラップを元に戻します。
詳細は、レーシック治療の流れページをご覧下さい。

Q、なぜフラップを作るのですか?

以前はエキシマレーザーによる屈折矯正手術は角膜弁を作らず、そのまま角膜を削る方法を用いていました。これをPRKと言います。この方法では角膜上皮やボウマン膜を削り取る為に術後に強い疼痛があり、角膜創傷治癒までに時間がかかり、時に角膜混濁を生じたりといった合併症が問題となりました。フラップを作ることで角膜上皮やボウマン膜が温存され、PRKの欠点をなくすことができるのです。

Q、レーザー照射で網膜が焼けたりする心配はないのでしょうか?

エキシマレーザーは紫外光のレーザーで、全て角膜で吸収されますので網膜には全く影響しません。また、ミクロン単位で削っていますので、安全性は極めて高いと言えます。

Q、眼鏡やコンタクトの矯正とどちらがよいのでしょうか?

矯正自体を考えると眼鏡やコンタクトレンズでの矯正の方が良いでしょう。レーシックの最大の利点はこのような補助器具を使わず裸眼でも日常困らない視力を得ることができることです。

Q、失敗することはないのでしょうか?

手術である以上100%安全と言うことはできません。自動車事故や飛行機事故等全ての事象はある程度のリスクを持っているのです。しかし、トータルに考えればコンタクトレンズによる合併症に比べ、レーシックの合併症の方が頻度は低く安全性は高いと考えて下さい。

Q、誰でもできるのでしょうか?

屈折が安定していなければなりませんので20歳過ぎの成人が対象となります。網膜剥離、緑内障などの目の病気がある方、膠原病など全身病のある方は避けた方がよいでしょう。

Q、時間はどれぐらいかかるのでしょうか?

消毒などの準備に10分、角膜弁を作るのに1分、レーザー照射が1分、照射後角膜弁の付着に3分、計15分程度で終わります。

Q、両目同時にやるのでしょうか?

通常は両目同時に行います。

Q、手術は痛くないのでしょうか?

点眼麻酔で行いますが、術中痛くなることはまずないでしょう。ただ、角膜弁を作るときに眼圧を上げますので、圧迫感を生じることはあると思います。術後はPRKのような強い痛みはありません。ごろごろする感じが2?3日あります。

Q、視力はどのくらい出るのでしょうか?

ほとんどのケースが眼鏡なしで免許証が取れる視力にはなるでしょう。強い近視や乱視がなければ、1.0以上の視力が期待できると思います。
強い近視や乱視の場合は結果にややばらつきがありますが、それでも日常生活に困らない視力は十分に得られるでしょう。

Q、すぐに見えるようになるのでしょうか?

術直後はうるんだような見え方になります。2?3日でかなり見えるようになってきますが、安定するには1週間程度はかかるでしょう。

Q、仕事や自動車の運転などはいつごろからできるのでしょうか?

軽作業程度の仕事でしたら翌日から可能です。車の運転は2?3日は安全のため避けたほうが良いでしょう。

Q、合併症はどのようなものがあるのでしょうか?

一番大きな合併症は感染症でしょう。しかし、感染症はコンタクトレンズの方が遥かに危険で、レーシックの感染症の合併はコンタクトレンズの1/10以下の頻度と考えられます。
レーシックの合併症として原因不明の角膜炎(サハラ砂漠の砂紋)が最近報告されています。これは術後数日で角膜が混濁するものですが、適切な治療で改善しますので、定期検査さえ受けていれば問題ないと思われます。
これ以外に角膜弁のしわやずれが問題になることがあります。術後誤って手でこすったり、水を入れたりすることで起こりますが、適切に処理すれば大丈夫です。

Q、手術により矯正が不十分だった場合は再手術はできるのでしょうか?

結論から言いますと再手術は可能です。数ヶ月以内でしたら、以前の角膜弁を切ることなく鈍的にはがしてエキシマレーザーを照射できます。

Q、その他に術後に問題となることはありますか?

中年以降の方は近視がなくなることより老眼になることを知っておいて下さい。時には術中の固視不良のため術後に乱視を生じることがあります。少々 の乱視は自然とカバーできますが、強い乱視は後に矯正が必要になることがあります。また、瞳孔が特に大きい人は術後にまぶしさを感じることがあります。

Q、手術前にはどのような注意をすればよいのでしょうか?

コンタクトレンズを使用している方が多いと思いますが、角膜の表面を正常にするために、ハードコンタクトレンズは手術1週間前、ソフトコンタクトレンズでは3日前までには止めなければなりません。化粧やオーデコロンなどは角膜に付着したり、レーザーに影響する可能性がありますので手術当日は禁止です。

Q、手術中はどのようなことに気をつければよいのでしょうか?

レーザーはコンピュータ制御で極めて正確に照射されますので、赤い固視灯を見続けることが何よりも大事です。その時間は長くて1分程度ですからがんばって下さい。

Q、術後はどのような注意をしたらよいのでしょうか?

角膜弁は安定するのに3?4日かかりますので、この間は特に目をこすったり水を入れないようにすることが大切です。目の周りの化粧もこの間は避けて下さい。

Q、費用はどのくらいかかるのでしょうか?

通常の眼科検査は保険が利きますが、手術は保険が適用されません。眼鏡やコンタクトレンズと同じように自費扱いになります。当院では片眼10万円(税込)です。再手術の場合は薬剤費のみになります。

Q、通院はどうすればよいのでしょうか?

手術当日、1週後、2週後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後には必ず診察を受けて下さい。

Q、手術を受けたいと思うのですがどうすればよいでしょうか?

まず、通常の受診をして下さい。簡単な眼科検査、自己診断テストの後、予約でカウンセリングを行います。ハードコンタクトレンズ装用の方は1週間装用を中止して再検査が必要となります。当然のことながら、屈折状態の正確な把握が最も重要ですので、屈折検査はかなりしつこく行います。通常の眼科検査以外に角膜内皮検査、角膜厚検査、角膜トポグラフィー検査等を行い、最終的に手術が可能か判断します。手術は予約で行います。手術日が決まったら当日は30分ほど前にエキシマレーザー施設のある第2眼科に行っていただきます。

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