きくな湯田眼科

網膜血流測定機械「RFI」

網膜とは?

網膜とは、目の眼球壁の最も内側にある厚さ約0.2mmの透明な膜組織です。 網膜が「視覚刺激」の光を感じ取ってそれを「視覚情報」に変換し、「視覚情報」が視神経から脳へ伝えられる事によって、人は物が見えるようになっているのです。

当院の網膜血流測定について

当院では、網膜に疾患がある患者様の「原因」を特定するために、網膜の血流測定を行なっています。そして当院では、「RFI」という機械を用いて、網膜の血流測定を行なっています。RFIによる検査時間は10分程度です。
国内では、なかなか受けられない検査となっておりますので、網膜疾患でお困りの方は一度ご相談ください。

RFI(Retinal Function Imager) 網膜機能画像イメージング

赤血球中のヘモグロビンの吸収波長である547nmの緑色光を短時間に連続照射し、眼底像を得、網膜血管内の赤血球の動きを捉えることで、微細血管の走行と血流の測定を可能とした装置。
ヘモグロビンの吸収波長は400nmと540nmに頂点がありますが、400nmの光は青色光で網膜障害を起こす可能性があるため、本器では540nmの波長を使用しています(図1)。

rfi図1(図1)

17.5ミリ秒間隔で連続8枚の眼底写真を撮り、画像処理により赤血球の強調画像を形成、連続した赤血球強調画像から網膜血管像の写真を合成します(図2)。

名称未設定-3(図2)

このようにして得られた網膜血管像は、何ら蛍光剤を使用していないにも関わらず、毛細血管レベルまで詳細な血管像となっています(図3)。
本器では血流を数値で表すことができます(図4)。

rfi図3(図3) rfi図4(図4)

さらに本器では網膜酸素分圧を測定することも可能で、網膜酸素消費量が計算でき、様々な網膜疾患への応用が期待されています(図5)。

rfi図5(図5)

網膜血流測定機械「RFI」について

網膜疾患の多くは、血流障害が主な原因となっています。しかし、これまでは網膜の血流を詳しく調べる装置は国内にありませんでした。
病気の原因を特定するために、網膜の血流を詳しく調べる装置が「RFI」 です。
RFIは、網膜血管内の赤血球の動きを動的に捉えて異常を調べます。また、網膜の酸素を消費した量なども正確に測定する事が可能な「すぐれもの」です。

RFI1

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RFI開発者Darin Nelsonとの写真

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