白目に「あざ」「しみ(シミ)」ができている状態を結膜母斑といいます。
(※黄色っぽくもりあがっているシミは瞼裂斑といいレーザー治療の適応ではありません。)
結膜母斑は最も多い白目のできもの(結膜腫瘍性病変)です。
しかし、その治療は教科書に全く触れられておりません。
この治療ができるクリニックも数えるほどです。
なぜこのような状況なのでしょうか?
思うに、見た目の問題(美容的な問題)という意識が眼科医の中に多くあり、積極的に治療を行っていないのです。
しかし、この悩みを抱えている方(疾患を有する者)にとっては重大な問題となっていることも多々ありまして、このために人と目を合わせられないといった切実な訴えを持つこともあります。
治療はレーザーを用いれば、比較的容易で、積極的に治療を行ってよい疾患と、当医院は考えております。
一般的に皮膚の色素性母斑(結膜色素母斑)に対して用いられるレーザーは、ルビー、アレクサンドライト、炭酸ガス、ヤグなどのレーザー治療となります。図の吸収曲線を見ると、必ずしもこれらのレーザーが色素母斑のメラニン色素に選択的な吸収域があるわけではないことが分かると思います。
メラニン色素により多く吸収させるには短波長のレーザーが適しておりますが、短波長のレーザーでは組織浸透性が低くなってしまいます。
当院ではマルチカラーレーザーを用い、母斑の深度の応じてレーザー波長を変えることで大方の母斑の治療に成功しております。
結膜母斑(結膜色素母斑)の症状で、眼科の名医をお探しの方やお困りの方は、神奈川県横浜市にある当病院へお気軽にご来院ください。