共焦点走査型レーザー顕微鏡で精度の高い造影検査を行うことができます。網膜血管を造影するフルオレセイン造影(FA)と脈絡膜血管を造影するインドシアニングリーン造影(ICG)を同時に行うことが可能です。糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など多くの網膜疾患で必要な検査です。
また、当機ではOCTの同時検査も可能です。
以下に本検査機が診断に有用であった症例を3つ提示します。
<症例1>
糖尿病網膜症。FAで毛細血瘤が多数みられます。脈絡膜血管には大きな変化はありません(図1)。また、後期のOCTの同時記録では造影剤の漏れに一致した網膜浮腫が見られます(図2矢印)。
<症例2>
虚血性視神経症。視神経乳頭毛細血管の充盈欠損が見られ(図3矢印)、網膜中心動脈にも充盈遅延が見られます(図4矢印)。網膜で黒く見えている部分は軟性白斑に相当し、網膜梗塞部になります。
<症例3>
加齢黄斑変性。ICGで脈絡膜血管に新生血管が見られます(図5)。OCTでこれに一致して脈絡膜新生血管および網膜剥離が見られます(図6)。