きくな湯田眼科

眼球の外壁をなすものを強膜と言います。具体的には白眼に相当し、結膜より奥にある組織です。この部分が炎症を起こすのが、強膜炎です。強膜には目を動かす筋肉が付着していますので、強膜炎では重い感じの痛みがあり、特に目を動かすと強くなります。眼は骨でできている眼窩内で脂肪をクッションとして、上下左右斜めに動くことができます。広い意味で手足の関節と同じと考えられます。したがって、リウマチなどで関節が炎症を起こすときに同時に強膜炎を起こすことがよくあります。他の膠原病やアレルギー疾患で生ずることもあります。症状としては眼痛以外に充血がみられますが、結膜炎とは異なり目やにを伴うことはありません。治療はステロイドの局所投与を行いますが、場合により全身投与が必要なこともあります。結膜炎よりは重篤な疾患ですので、充血に眼痛を伴う場合は本症と考え、眼科を受診された方がよいでしょう。

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