新しい多焦点眼内レンズ
クラレオン ビビティ(Clareon® Vivity)

クラレオン ビビティは2023年6月にアルコン社から販売された次世代の多焦点眼内レンズです。
独自の波面制御テクノロジーにより焦点深度を拡張させることで従来の多焦点眼内レンズよりもクリアに見えます。

ここがすごい。
クラレオン ビビティ

これまでの多焦点眼内レンズは、

1.グレア・ハロー
車のヘッドライトなど、暗い場所では光の周りに薄いリングや光のスジが見える。

2.コントラスト感度の低下

単焦点レンズと比べ、色の濃淡が薄く、物の輪郭がやや不鮮明に見える。

といった欠点がありました。
コントラスト感度の低下は見え方に大きく影響します。コントラスト感度の低下はメガネで良くならず、患者様によっては手元も遠くも見えづらく感じることがあります。
(コントラスト感度と多焦点レンズの詳細についてはこちらをご参照ください。)
クラレオン ビビティはこれら2つの欠点を克服したレンズで、単焦点眼内レンズのようなクリアな見え方を備えつつ、遠方から手元まで見ることができる非常に優れたレンズとなっています。

クラレオン ビビティの
デメリット

クラレオン ビビティには3つの弱点があります。

弱点① 従来の多焦点眼内レンズに比べると手元のピントがわずかに合いにくい。
従来の多焦点眼内レンズは手元の視力が1.0ですが、クラレオン ビビティは0.6になります(遠方の視力は1.0以上で、従来の多焦点レンズよりもはっきり見えます)。
ただ、手元のピントが合いにくいといっても単焦点レンズよりははるかに手元は見えやすく、手元の視力が0.6あればスマートフォンの文字は見えます。これよりも小さなものを見る時だけ眼鏡をかける必要があります。

弱点 ② 乱視の調節はできない。
弱点 ③ 強い近視や遠視がある方には対応するレンズがない。
乱視、近視、遠視が強い方にはクラレオン ビビティを使用することができませんが、開発中とのことですので、1,2年以内にはこのような方でも使用することができるようになるでしょう。

まとめ

多焦点眼内レンズによる白内障手術をご検討されている方は、クラレオン ビビティのメリット、デメリットをよく考え、従来型の多焦点レンズ、クラレオン ビビティのどちらにするか担当医とご相談頂ければと思います。
多焦点眼内レンズは患者様ごとに適しているものがあります。適していないレンズを挿入されると高額な医療費を払ったのに見えにくさが残ってしまうことがあります。
当院では様々な検査を行い、患者様のニーズに合わせて眼内レンズをご提案させていただいております。
当院での多焦点レンズへの取り組みの詳細につきましてはこちらをご参考ください。
アクセス

ACCESS

東急東横線/JR横浜線「菊名駅東口」徒歩1分
(東口を出て右へ進んでいただきます。進行方向左手の「Fit Care/TSUTAYA」の先が当院になります。)

住所

〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名4-3-11

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